2011年8月19日金曜日

metujin ekikyou 日誌 「雷水解 二」「放射性セシウム」「消費者の健康に影響のあるブレンド米はどの程度出まわるだろうか ?」




http://wpb.shueisha.co.jp/2011/08/11/6373/
[2011年08月11日]

8月3日、農林水産省は間もなく収穫期を迎えるコメについて、収穫の
前後2段階で放射性セシウムを調査する
と発表した。調査により暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超えた
地域のコメは
すべて廃棄処分を義務づけ、農家の損害は東京電力に損害賠償請求する。
他の食品より綿密なチェック体制で、
主食であるコメの安全を確保したい考えだ。

とはいえ、局地的に放射線量が高いホットスポットまで考慮すると、
すべての地域の汚染状況を把握するのは
困難を極める。しかも、検査から漏れてしまった“被曝米”はかなり
巧妙な方法で日本中の食卓に
並んでしまう可能性が高いという。『コメほど汚い世界はない』
(宝島社)の著者であるジャーナリストの
吾妻博勝氏はこう語る。

「今、福島県内のある業者のもとに、『新潟県産』や『栃木県産』など
他県の名が表示された2010年産米の
30キログラム用空き袋が続々と集まってきています。精米(白米)にする
前の玄米が入っていたもので、
すべてJAが検査したことを示す検印入り。もちろん、今年収穫される
福島県産玄米を詰めて、
被曝リスクのない安全な他県産米として売りさばくためです」

言うまでもなく、こうした偽装例はごく一部の極端な例。しかし悪徳業者
にとって、格安で仕入れられる
福島県産のコメが“利ザヤ”を稼ぐ格好の商品であるというのも、
残念ながら事実なのだ。

「1999年9月、茨城県東海村JCO臨界事故の際にも、被曝米の一部がコメ
業者の間で横流しされ、
最終的には首都圏のスーパー、量販店などですべて『千葉県産』
『埼玉県産』の新米コシヒカリ100%として
売り払われました。今回は、こうした業者が全国に出てくるかもしれません。
震災の影響で
東北地方の水田はダメージが大きく、コメ不足が深刻になれば福島県産米
でも『通常の半額以下なら買う』
という卸業者側のニーズが確実に生まれるはず。悪質な業者なら安く
購入した福島県産のコメを
県外産に偽装し、通常の価格で販売して儲ける手法を取るでしょう。
それらの偽装米はスーパーや
ディスカウントショップに並ぶことになります」(吾妻氏)

すでに8日には72年ぶりとなるコメ先物取引の試験上場も行なわれ、
東日本大震災の影響や
豪雨によるコメ不足を見込んで、買いが優勢となった。
“汚染歴ロンダリング”を企む悪質な
業者にとって、今年はボロ儲けの一大チャンス。国や県による、
より一層の監査が必要だ。

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お米を混ぜて売るのは昔からやられていて、平成十六年度には
規制緩和の流れで流通規則が原則廃止になり米の品位基準も廃止された
ようなのでぼちぼち新米が出まわる昨今、どうなるやら。

生産地は自前の地域ブランドを守らないといけないだろうし、
消費者は健康を守らないとダメですしね。

「占題」「消費者の健康に影響のあるブレンド米はどの程度出まわる
だろうか ?」

「雷水解 二」


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2012.09.

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