2013年6月1日土曜日

◇metujin ekikyou 日誌 ツイッター篇共通  「易の辞と当落、当て物 小人は能わず、そして政治との関係」



◇metujin  ekikyou  日誌 ツイッター篇共通
 「易の辞と当落、当て物 小人は能わず、そして政治との関係」

◇サブタイトル
「人が欲しがる未来&内容情報には大別して三種類あり、利益には
 二種ある。更に君子が必要とする情報に二種ある、」

「政治家の見識を「大蓄」から「大有」へ」
「公的人材の判定と易の辞を利用する方々へ」


---◇


 今回は人が欲しがる「三種類の未来&内容情報」に関して書いて
ありますので最後まで読んで頂ければ読む方の利益になるかと
思われます。

 実を云うとこの文章は昨日の追加つぶやきにしようとしてた
ものですが、思うところあって単独にしたものです。
この件に関しては以前書いた事があるので、あれですが、新しい資料
が出てきましたので一応書き残しておきたいと考えます。


 選挙前になるとどうしても当落が気になるものですが、
 http://blog.livedoor.jp/metujin-ekikyou/archives/27426989.html
 《2013/5/254:37》
《《◇ metujin ekikyou 日誌 ツイッター篇
《<大阪弁護士会>弁護士グループ、橋下市長の懲戒請求へ》
「天水訟 上」》》


 此のアドレスに引用してありますが、野田氏が現在の民主党党首
である、海江田氏と初めて党首を争った時の占。当時自分は未熟にして
海江田氏当選と読みましたが実際は「无妄 三」の野田氏が決戦投票
にて当選されたわけです、


「天雷无妄 三」(|||::|)(||||:|)
「无妄の災いあり。あるいはこれが牛を繋ぐ。行人の得るは、邑人の
災いなり。」
「象に曰く、行人の牛を得るは、邑人の災いなるなり。 」
※(典拠は「岩波文庫 易経」より、以降引用は同左)

で、海江田氏は
「節 五」「甘節。吉。往有尚。」(:|::||)確かに「節」を
おいて今民主党の党首は海江田氏と云う事、これから導けるものは、
易の辞と云うのは、当落の当て物自体はスルーして、その立場を得た
後の状況的なものやその後を指摘しているのが解るかと思う。
野田氏もまた、任期中に「解散」をされましたからね。


また嘉衛門さんの占例には、「水雷屯 三」(:|:::|)
「即鹿无虞。惟入于林中。君子幾不如舎。往吝。」

ある方がプロ野球の優勝を占ってこの卦が出て、これをもって
占いが当たらない○本で○○とブログに提示されていたようですが、

「○○ド○ゴ○ズの優勝、○術○問○点」

 なんとこの卦は初代総理大臣にして日本初の内閣を組織された、
「伊藤公(伊藤博文)」が嘉衛門さんに相談された際に出された卦
なんですね。 ^^)

 ◇論拠
 竹中利貞氏訳注 高島嘉右衛門占例集 58p~「屯 三」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E5%8D%9A%E6%96%87
「初代、五代、七代 十代 初代貴族院議長、・・・」
 
そりゃ草創期のワケワカメの時期で案内人ナシってのも頷けますな。
なのでこれも選挙も何もそんな事が出来る人材はそう居ないわけ
ですからね、ただ、「離」たるその公的な位置についてからが厳しい
と云う事。


□ また何度か引用してはありますが、東日本大震災の一ヶ月前に
偶然東北の大地震を易に尋ねての、

「地雷復 四」(:::::|)(::|::|)
「中行独復。」「中行にして独り復(かえ)る。 」

これは 2011.02.09日の問筮です、東日本大震災は3.11日ですから
ほぼ一ヶ月前、
伏した卦は「震為雷」
内卦世間目線での三爻の「艮」(|::)屋根が消滅して、その三爻
を軸にしての、「坎」の水。

※(誤解の無いように書いておきますが、これは私的に保存しておいた
もので、震災前に何処かに書いたものではありません、また当時
自分は恥ずかしくも、辞を単純に判断し、問題無い判定をしてあった
ものです。)


---◇
「なので易が何度となく自分に示したところによると、易の辞と云う
のは公的なものであって、」

主卦「火天大有 三」(|:||||)
変卦「火沢けい  」(|:|:||)
「三爻  爻辞   公用亨于天子。小人弗克。」
「公もって天子に亨(きょう)せらる。小人は克(あた)わず。 」
「象に曰く、公用て天子に亨(きょう)せらる。小人は害あるなり。 」


◇「火沢けい」の通常の占い、目先の小さな「兌」(:||)の欲には
「天」(|||)として蓋してある。

何故かと云うと、
「火沢けい」の「兌」は武器をもって人の身体から血が流れる象でも
あるので、
基本的には争い事には敢えて当落や目先の勝ち負けには辞として対応
していないような感じにしているわけです。

戦争、相場、当て物、等々の目先の結果は蓋してあり、真に相談
する方の真の幸福未来を斟酌する方でなければ、

「象に曰く、公用て天子に亨(きょう)せらる。小人は害あるなり。 」

易の辞を利用するのは厳しいとするわけです。


---◇『「易」は君子の学問であるが故に、』

◇◇「人が欲しがる「未来情報は大別して二種ある。」それは君子、
為政者、一家の主が
欲しがるところの情報と小人の方々が欲しがる未来情報である。」


「火沢けい」(|:|:||)(|:||||)
普通、博打、相場、勝負事の小人の方達が欲しい未来の情報は三爻の
部分を軸にした「離」(|:|)内卦「兌」の一時的な利益や金銭的
な利益。

「火沢けい 三」は「其牛掣。其人天且鼻。无初有終。」
「大有」たる行政の側から規制を掛けられる側であり象としては
外卦「離」のパトライトと、内卦白バイそれに「兌」の拡声器が
ある象。

どちらにしてもこの三爻は「不中にして不正」最終的に人に幸せを
もたらす未来情報とは言い難い、従って易が対象とする「離」の
未来情報
はあくまでその情報を利用できて「民」の幸せ「家族」「社員」の
幸せに繋げる事のできる、
「五爻」「上爻」の為政者或いは、家族、一家を預かる君子の方々に
対するものになるわけです。

◇◇例としては先程提示した東日本大震災における辞、

「卦  辞」
「復。亨。出入无疾。朋来无咎。反復其道。七日来復。利有攸往。 」
「復は、亨る。出入疾(やまい)なく、朋(とも)来りて咎なし。その道を
 反復し、七日にして来復す。往くところあるに利ろし。 」

「地雷復 四」(:::::|)(::|::|)
「中行独復。」「中行にして独り復(かえ)る。 」

□ 余震もあるだろうし、また大きな津波が来ないとも限らない、
政府為政者の立場に立って考えるならば、これは復興投資に二の足
を踏む案件であるが、「易」は大震災前から問題無いから復興投資
をするようにと辞によって示している事になる。

 これが「易」が提示するところの「君子の為の未来情報」の例
です。


---□「 故に。」

「随 上」「拘係之。乃從維之。王用亨于西山。」
(:||::|)(|||::|)

 ◇出典。
 竹中利貞氏訳注 高島嘉右衛門占例集 171p~
《 小人が道を聞いて笑わないようなものは道とするに足らないので
ある。》

 そもそも「易」が対象とし、提示する「辞」は君子の方々が
必要とする、「未来情報」(アドバイス)であって小人の方々が欲し
がる「未来情報」(アドバイス)とは別なのだということ。


---◇「易の辞の本来は政治的懸案解決に対してのもの」

主卦「雷沢帰妹 四」(::|:||)
変卦「地沢臨   」(::::||)
「四爻  爻辞  帰妹愆期。遅帰有時。」
「妹帰に期を愆(あやま)る。帰(とつ)ぐを遅(ま)つこと時あり。」
「象に曰く、期を愆るの志は、待つことありて行くなり。」

□ 四爻は議員の位置であり、世間目線で三爻四爻五爻に明離の
明かりが育っている、
これの意味は政治的懸案に対してその見識を育てた上で政治に臨む
ようにと云うものであり、易は世間の「訟」を背負って政治の場に
立つ方々に懸案解決の為のヒントを与えるものであると云う事。

当然先に書いたような前提を忘れてもらっては困るわけですが。

□宮崎口蹄疫や、福一災害等々の対処顛末をもってしても解る通リ、
 人の幸せの最大公約数は「政治」がまともに機能するかどうか
がベースになるものであり、これがしっかりしてくれないことには
「民」の生活、幸せと云うものは厳しいものになるわけです。

なので「易」がどちらを優先するかはご理解頂けるかと思います。


---◇『「易」は「家人」の懸案に対するものでもあるので』

主卦「雷沢帰妹 ニ」(::|:||)
変卦「震為雷   」(::|::|)
「二爻  爻辞   眇能視。利幽人之貞。」
「眇(すがめ)よく視る。幽人の貞に利ろし。」
「幽人の貞に利ろしとは、未だ常を変ぜざるなり。」

□ 
ただ単に易に利益を要求するだけと云うもの、相場だとか投機、
或いは戦争といった
ものは結局「帰妹」の陰陽になってその行き着く先は、「帰妹 上」
として何も残らない局面まで行きがちであるが、

「雷沢帰妹 上」(::|:||)(|:|:||)
「女承筐无実。士さくに羊无血。无攸利。」

□ではどうすべきかと云うと、「帰妹 上爻」の側に流れない
ように回避すればいいわけです。

以前「易」は上爻までいってテンパッた時くらいは協力しますよと
述べてましたからね、それとこれは後は上手な占術家を常日頃から
選んでおくのも一考かと思います。

「・・未だ常を変ぜざるなり。」

以前出されていたのは、
「家人 三」「 家人かく々。悔厲吉。婦子嬉々。終吝。」
「象に曰く、家人かくかくたりとは、未だ失なわざるなり。
 婦子嬉々たりとは、家節を失うなり。 」

ですので、小さな利益を得ると、自分のような小人は、「家節」
を失っていずれもっと大きな損失を出してしまう懸念があるわけですが
「易」はそういうのを懸念されるんでしょうね、「家節」を失わない
レベルに至るならまた別なんだと思いますが。
 

---◇
『単なる「頤」の政治家では無く、器の方を選択する、或いは
器にする為の「辞」』(公としての人材判定誘導は先)  

主卦「水風井 四」(:|:||:)
変卦「沢風大過 」(:||||:)
「井甃(いしだたみ)す。咎なし。」
「象に曰く、井甃す、咎なしとは、井を修むるなり。」

□ 政治家に相応しい方と云うのは有権者の懸案を汲み取って実際
その懸案を議論の遡上に乗せ、解決を図るべく努力される方々
です。

「大過」の裏事情としては「頤」こういう政治家の方々はよく観えて
無かったのもあるんでしょうね、したがって、危険性を認識せず、
規制条件をオマケして、福○原発があんな感じになったりした。

いずれにせよ今後は国家国民レベルでの、問題点を把握し、たとえ
台所事情があったとしても譲らないものは譲らないといった、しっかり
した議論ができる人材を議員として再選なり、新たに政治の舞台に
送り出す必要があるわけです。


それはそうですね、物事の順番として人選というのは最初にやるべき
事ですので、
(公としての人材の判定或いは誘導は最初に辞に出してしまう
ようです。)

 これは後回しにするものとは別。

---□
「(資産家も含め)大有たる存在にある方々が道を誤らない為にも」
「利益には守る利益もある。」

「坎 ニ」「坎有險。求小得。」(:|::|:)(:|::::)
「坎有險。求小得。」

 毎度書いていますが、易は気象衛星から雲の動きを眺めるのと同じ
ようなものなので、
大きな損失といったものは眼で観て解るようにしてある。
「坎」の裏事情は「離」として国家に麗くような方々の象ですが、
これが○下りだのといった事で、福一顛末同様、結局世間全体を
「師」の陰陽に
してしまうようなものはいくら「天」として強力な力をもっても
これに拮抗する力「地竜」たる「民意」を起してしまう。

なので「利益」における攻めと守りの加減が解るわけです。
これは先の稼ぐ方の利益ではなくて、
守る方の利益。球技と同じで、いくら点を採って稼いでもゴールが
がら空きだったら意味が無い。

世間ではコンプライアンスと云うそうで、通常攻める方
の利益の方が着目されがちですが、「守る利益」も大事なんですね。
どちらかと云うと、「大有」たる存在の方々は真の意味での「守り」
を考えた方が良い、それは以前から書いているように「坎」として
隠蔽するのではなく、「離」として明らかにするところにあるもの
です。


---◇「易の真の価値は、」
「政治家の見識を「大蓄」から「大有」に変成する為のもの。」

主卦「火天大有 四」(|:||||)⇔世間目線「同人」
変卦「山天大畜  」(|::|||)⇔世間目線「无妄」
「四爻  爻辞  匪其彭。无咎。」

□ 政治家が私腹を肥やすだけで、「大蓄」実際にその仕事を
国家観なくやってしまうならば、国難を招来し国民全部が「師」の
環境に行く事になる。となると、
自然「无妄」の災いに流れるようになる。

そうでなくて、ある程度の個人的利は仕方無いとして、これを
「大有」と成し、国家国民を「師」から守るだけの仕事をサポート
するのが
易の意図するものであり、それの為の見識を育てる為のものである
ようです。


---◇
『「易」は「天雷」さん達を「火雷」に変えるものでもある。』

「天雷无妄 五」「 无妄之疾。勿薬有喜。」
(|||::|)(|:|::|)
「无妄の疾(やまい)あり。薬することなくして喜びあり。」
「象に曰く、无妄の薬は、試(もち)うべからざるなり。 」

□人事で「天雷」というのは広義には給料取りさん達や商いの
事ですが、
政治系ですと、これは「官吏」の方々であり、そういった方々が政治
を・・といった事になるのであるが、「天」というのは頭脳明晰と
云う事にもなります。三歩歩くと大概の事は忘れる metujin とは
別。

ただ、安定した位置にあるが為に感覚がおっついて来ない面
があるかもしれないが、「易」の象辞を読む事ができるようになる
ならば、これが「火雷」となって問題把握と政治に適性を持つように
なる。震災等々せっかく痛い目にあったのであるから、これを機会に
君子の学問である易を学ばれて頂きたい。

---◇
『「蒙」は痛い思いをして得る教訓を短縮して教えるものでも
 あるので。』

「山水蒙 二」「 包蒙吉。納婦吉。子克家。」(|:::|:)

 ◇出典。
 竹中利貞氏訳注 高島嘉右衛門占例集  64-65p
 ※抜粋引用

 《蒙昧無知微力で処世の方針を知らない者である。
  そしてこの蒙を開発する方法は教育と困苦の二つにあるのである。》

 《人は裕福な家庭に生まれ、苦労せず世の中に出た者は、冥理
 (かくされた道理)があることを知らなければ、》

□「蒙」の卦は山の下に湧く泉、つまり公金の泉で生活されている
  方々の象。

□「易」は血統優秀なサラブレッドをして、更に優秀な指導者へ
導くものであり、普通人が苦労をして得る教訓を短縮して教える
ものにもなるわけです。
metujin  は毎度世襲を批判していますが、それは陰陽が芳しく無い
からであって、ということで誤解の無いようお願いしたい。

 確か以前戯れに新たな皇帝が顕れる時に出る紫雲でしたか、ちょっと
忘れましたが、それを易に尋ねた時の答えがこれだったように記憶
しています。



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