2011年5月22日日曜日

metujin ekikyou 日誌 【中国のレアアース輸出規制は今後六年間日本にどういう影響を及ぼすか】

レアアース高騰、経産相が中国に対応求める

海江田経済産業相は21日、中国の陳徳銘・商務相と都内で会談し、
中国が輸出を規制しているレアアース(希土類)の価格高騰への対応を求めた。
(2011年5月21日21時09分  読売新聞)
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占題 【中国のレアアース輸出規制は今後六年間日本にどういう影響を及ぼすか】
【風水かん 初 之卦 風沢中ふ】
【初爻    爻辞    用拯。馬壯吉。】
(もちいてすくう。うまそうなればきち。)

【卦  辞】
【渙。亨。王仮有廟。利渉大川。利貞。 】
(かんはとおる。おうゆうびょうにいたる。たいせんをわたるによろし。ていによろし。)
渙とは渙散、散らすの意、風が水上に在って水を吹き散らす卦象にとる。
物事はすべて一度は渙散してもまたこれをあつめるすべを講ずれば亮る。ー略ー

【彖に曰く、渙は、亨るとは、剛来りて窮まらず、柔位を外に得て上同すればなり。
王有廟に仮るとは、王すなわち中に在るなり。大川を渉るに利(よ)ろしとは、木に
乗りて功あるなり。
象に曰く、風の水上に行くは、渙なり。先王もって帝を享(まつ)り廟(びょう)を立つ。】


初六は陰柔居初、渙散のきざし初めのと時であるが、これを救うのに強壮な馬(九二)の
助けを借りることができれば、成功をおさめて吉である。
【象伝】初六の吉なのは、柔順の徳があるからである。
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主卦 大成卦の中で内卦日本側を示すのが 「坎 水」これは毎度でてきますので
あれですが険難であるとか困難であるとか困っただとか水商売であるとか或いは
そのものずばり水を示したりします。外卦は「巽 風」これは中国の立場になります。
風というのは調うだとか長女であるとか長い、商売ビジネス信用の象になります。
でありますので之をビジネスで眺めると日本側がレアアースが手に入らず困って
いる形になります。毎度のことですが易経は毎回占的の状態環境を指摘して
こちら側に考える資質を要求してきます。

でいつものように内実を表す互卦を作って眺めてみますとこれは「山雷頤」という卦に
なります。これは形から頤の卦上の顎と下の顎のかみ合わせ、食べていくだとかの
意味になるわけです。これは日本も中国も相身互い、それで食べていくお互い様の
関係にあることを示しております。主卦でみますと中国側が相生利益を取っておりますが
互卦内実で眺めますと日本側から中国側が剋されています、ですので中国としても
全部が全部嫌がらせでもない環境にあることを示すわけです。
もっと大所高所トータルから眺めてみましても中国側は比和とんとんであり、どちらか
というと日本側が利益をとっていますので中国側を攻めるわけにもいかないようです。

易の卦は一つで森羅万象余すところなく表現しますのでこのビジネスを錯卦であるとか
中国側から眺めますと逆に中国側の環境外卦は「坎 水」困ったモードに入っております
ので国内環境が厳しいということに嘘はないという事。また互卦「山雷頤」は中国側から
みても「山雷頤」でありますのでこれは剥落を示す「山地剥」まで残り一本の剛陽を
残すのみとなったという事、ですのでそう遠くない
将来において中国側としても採算の合う鉱山が少なくなる事が懸念されるわけです。
また今は値段が高騰「艮 山」モードに入っていますがやがて平地、平値を示す「坤 地」
モードに移るようになるようです。なぜならば

「風水かん」という卦は辞にあるように悩みを散らす卦になります、悩みのなかった人は
逆のようですがそもそも悩みがないような方は易経を紐解いたりはしないでしょうから 
この場合日本側がよい方向に走りだした事を示します。
それでいつものその心はというと 「雷火豊」 日本にも沢山あるよと易経は述べて
おります、じゃあそれは何処なんだというと主卦である「風水かん」が示している
「風 と 水」は「船 と 海」に変換できるかと思われます、それでこの雷火豊は
そのままをとると火山火口の形でありますし主卦にて示すのも初こうでありこれは
いわずもがな海底を示していると考えられます。「坎 水」は方角にすれば「北」
も示しますので必ずしも海底とは限りませんがいずれにしろ新たな技術によりレアアース
不足は解消の方向になるようであります。

それはどこで説明できるかというと、
【初爻    爻辞    用拯。馬壯吉。】
(もちいてすくう。うまそうなればきち。)

馬というのは 剛陽である「乾」の代名詞でありますので現代でいうと「車」「車両」金属
でできた機械、回転する意をもって、経済で問うと之は回るをもってお金ということになり
また国家にとれば公的機関を示します。
剛陽剛壮の機械をもって掬い取る、また救うの意味もありますから公的機関がその趣旨の
仕事を成功させるという意味もあろうかと推測されます。
またこの掬い取る技術、救う技術というのは中国相手にも利益をもたらすようになる。
なんとなれば、

往く卦である変卦「風沢中ふ」はこれ接吻の卦であり相思相愛の卦でもありますので
これらの技術は両国にとって双方利益になる象「形」を表している。
もしかしたら採算割れの山にとってもよい技術になるのではないでしょうか。

それで時期的なものを考えてみますに私はこの案件占題を計算しやすいように「六年」
と切っていますのでその中で成果が上がってくるという事になるかと思われます。
卦辞 こう辞からいっていったん散ったものが悩みを散らすためにまた集まった
形ですので動きとしては二年程前から「初爻」ですので早ければ今年おそくとも
来年にはこの悩みを散らす内容が出てきて商業生産はおそらく六年後くらいからと
推測いたします。上九の爻辞は 
【その血を換らし、去りてとおく出ず。咎なし】とあります、険難からは遠ざかり
血の出るような障害は解消し、危険から離れて悠々たる状態であり 咎なしとします
のでその頃から商業生産が開始されるのではないでしょうか。

日本と中国は歴史的経緯からか毎度毎度険悪な悩みを抱えておりますが、この現代に
おいて領土争いなどまったく意味がない、なんとなれば日々新しい技術が開発され
またそれは同時に原発のような一夜にして環境を死の大地に変えてしまうものもある、
領土を得たからといって幸せになるとは限らない。軍事に投資するのは災害時等の
必要最小限で足りる。
投資によって経済が一つになりおのおのが株式をもって相互のオーナーになる仕組み
の現在 真に価値があるのは環境技術およびその開発力になるのではないでしょうか。

私も中国との関係を占ってレアアースだけとはいえ相思相愛の卦「中ふ」が
出るとは思いもしなかった、常にこういう卦象が出るよう易経の知恵を廻す必要性
があるかと思います。

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