2011年11月23日水曜日

metujin ekikyou 日誌 「火天大有 三」「投機と占い」

metujin  ekikyou  日誌 「火天大有 三」「投機と占い」

http://sankei.jp.msn.com/world/news/111121/kor11112120410002-n2.htm

大財閥が占い経営で大損 韓国3位のSKグループ 6年間で270億円
2011.11.21 20:41 (2/2ページ)[韓国]

-----略---

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崔会長 お抱えの占い師の方がどういう占法を使われたのかは知りませんが
「易経」的に 妄想の上独断と偏見にて投機と占い
について考察してみたいと思います。

占いを経営判断に用いるにしても通常の投資行動に限るべきではないか、?
通常の投資行動であれば裏付け情報を集め総合的に判断できる。

株、先物などのものはこれは純然たる お金だけの戦いになりがちで
あり、これは易卦で云うと「師」の範疇になるものではないのか
と思ったりします。


『春秋左氏伝』の例だと思われるが
クーデターを企画した「南かい」と云う方の例がある。
「南かい」氏(李孫氏の領地賁の代官)の反乱の際に「南かい」氏の得た

「坤の五爻」

「爻辞    黄裳元吉。 」
「黄裳、元吉なり。 」
「象に曰く、黄裳元吉なりとは、文(あや)中に在ればなり。」
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彼はこの「辞」を引き、識者ににそれとなく相談し相談された方は
それとなくたしなめたのであるが、言うことを聞かず実行し結局破れて斉に
亡命した顛末があるようです。

「 易は険を占うべからず 」といいますが占例としても同様のものが
あると云う事で。

過去の占例持ちだして何を云うのかと思われるかもしれませんが、「易経」
に掛かっている「辞」はこう書いてしまうとなんですが、
これは「易」の悪用、災禍拡大を防ぐ為に「辞」に関わった賢人達が
「民生用」にして掛けてあるものと思われます。
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私がいつも引用させていただいている「岩波文庫 易経」では上記のように

「黄裳、元吉なり。 」

でありますが、本によっては 「黄、裳、元ならば吉なり。 」
☆ 《 ならば 》と一字ずつ区切って条件をつけて説明されている
方もいるようです。

易経が編まれてこの方戦争しない方が珍しかったわけで,

そういう「師」系の陰陽の配置に関しては「辞」が対応していないよう
すので、当然投資行動においても純然たる投機になるようなものに
関しては陰陽の配置が「師」系になってしまいますので、これは「辞」
を読むに際してもよくよく気をつけるべきかと思われます。
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------問占に入る前に----

「風火家人 三」
主卦「風火家人」(||:|:|)
変卦「風雷益」 (||:::|)

「三爻  爻辞   家人かく々。悔厲吉。婦子嬉々。終吝。」
「家人かくかくたり。厲(はげ)しきを悔ゆれば吉なり。
婦子嬉々たれば、終(つい)には吝なり。 」

「象に曰く、家人かくかくたりとは、未だ失なわざるなり。婦子嬉々たりとは、
家節を失うなり。 」
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家業に関わらない投機のようなものは程々にと云う事の
ようです。

--------ここより問占-------

ここまでは metujin の勝手な解釈なので一応「易経」に
確認してみたいと思います。

「占題」「易経の爻辞に関しては投機やギャンブルに相応する( 師 )系
の質問に対しては( 易は険を占うべからず )
と同様の解釈でよいか。」

「火天大有 三」
主卦「火天大有」 (|:||||)
変卦「火沢けい」 (|:|:||)

「三爻  爻辞   公用亨于天子。小人弗克。」
「公もって天子に亨(きょう)せらる。小人は克(あた)わず。 」
「象に曰く、公用て天子に亨(きょう)せらる。小人は害あるなり。 」
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----これが一番の目的のようです。-------

「風水渙 上」
主卦「風水渙」 (||::|:)
変卦「坎為水」 (:|::|:)

「上爻  爻辞   渙其血。去逖出。无咎。」
「その血を渙(ち)らし、去りて逖(とお)く出づ。咎なし。 」
「象に曰く、その血を渙らすとは、害に遠ざかるなり。 」
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これは説明がいりませんね、そのまんまです。


----占題に戻ります-------

外卦にあるのは本来「坎」(:|:)のあるべきところに「離」(|:|)
の血の色がある、

内卦は「兌」の加工された金属である武器類の象、
「兌」は口の意味でもありますので、そうなると外卦にあるのは「離」の
天子の位の方々への助言。
「易経」はもともと政治的色彩が強いので、「易経」に通達したものが
それを図って天子、君子に助言し、なるたけ「乾」(|||)の
「円満解決」を図る意図があるのではないでしょうか。

裏事情が「坤」(:::)の民衆ですので、それを軸に考えてみますと

主卦の裏事情としては「水地比」(:|::::)でありまして、
これを相手側から眺めると「師」 
つまりは戦争を仕掛けてくる側と「比」の融和で応じ、そういった戦乱から
民草を守るのが趣旨なのかもしれませんね。

これらをいつも通り内情も入れて書きだしてみると

「火天大有 三」
主卦「火天大有」 (|:||||)
内情「沢天夬」  (:|||||)
変卦「火沢けい」 (|:|:||)
内情「水火既済」 (:|:|:|)
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内情に「夬」の決断、「既済」の完了形がありますので
判断を促す意味があるものと思われます。


なので

「公もって天子に亨(きょう)せらる。・・・・・ 」

これを片方の偏った立場であるとか、「師」を起こして勝つ為の意図
をもって運用しようとしても

「・・・・小人は克(あた)わず。 」
「象に曰く、公用て天子に亨(きょう)せらる。小人は害あるなり。 」
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「易経」の「爻辞」に関してはあくまで民草の安寧の為にあり
「公的」なものでしかないのでそれを前提として判断していく事が
大事なのではないでしょうか。

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