2011年11月10日木曜日

metujin ekikyou 日誌 「水火既済 初」    『ロシアの火星探査機「フォボス・グルント」無事火星軌道に  乗れるのだろうか、今後の行方は如何に』

metujin  ekikyou  日誌 「水火既済 初」
『ロシアの火星探査機「フォボス・グルント」無事火星軌道に
乗れるのだろうか、今後の行方は如何に』


http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2839789/8053416?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
ロシア火星探査機、地球周回軌道で立ち往生
2011年11月09日 18:11 発信地:モスクワ/ロシア

【11月9日 AFP】カザフスタンのバイコヌール(Baikonur)宇宙基地から
モスクワ(Moscow)時間9日午前0時16分(日本時間同5時16分)に打ち上
げられたロシアの火星探査機「フォボス・グルント(Phobos-Grunt)」が、
火星へ向かう惑星間軌道に乗ることができず、地球周回軌道で立ち往生
していると、ロシア連邦宇宙庁(Roscosmos)が発表した。

同庁のウラジーミル・ポポフキン(Vladimir Popovkin)長官は、
「3日間はバッテリーが作動する。この状況を失敗だと言うつもりはない。
標準的な状況ではないが、まだ機能している状況だ」と述べ、その間に
軌道修正する余地があると語った。

フォボス・グルントは、1996年に打ち上げた「マルス96(Mars-96)」
が打ち上げ後に墜落した後ではロシアにとって初の惑星探査ミッション
となる。フォボス・グルントを火星の軌道に乗せ、火星の最大の衛星
フォボス(Phobos)の地表に無人探査機を着陸させ、火星の衛星の土壌
サンプルを初めて地球へ持ち帰らせようという非常に野心的な計画だ。

打ち上げ自体には問題はなかったが、打ち上げから約5時間後に
予定されていた地球周回軌道からの離脱がうまくいかなかった。
ポポフキン長官はエンジンがうまく動作しなかったようだと述べた。
(c)AFP


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 このまま宇宙デブリになってしまうのでしょうか 
尋ねてみたいと思います。

「占題」『ロシアの火星探査機「フォボス・グルント」無事火星軌道に
乗れるのだろうか、今後の行方は如何に」

「水火既済 初」

主「水火既済」(:|:|:|)
変「水山蹇」 (:|:|::)

「卦  辞」
「既済。亨。小利貞。初吉。終乱。」
(きせいは、とおることしょうなり。ただしきによろし。はじめはきちにして
おわりはみだる。)

「象伝」既済は亨ること小なりというのは、小さな事には亨るという意味
である。
貞しきに利ろしというのは、六爻が剛柔(陰陽)正しくその位に当たって
いるからである。
はじめは吉だというのは、柔(六二)が中位を得ているからである。しかし
剛柔がその正位に固定的に止まっていると、最後には乱れるというのは、
その道が行き詰るからである。

「初爻  爻辞  曳其輪。濡其尾。无咎。」
「その輪を曳き、その尾を濡らす。咎なし。 」
「象に曰く、その輪を曳くとは、義として咎なきなり。 」

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変卦「水山蹇」

「卦  辞」
「蹇。利西南。不利東北。利見大人。貞吉。」
「蹇(けん)は、西南に利(よ)ろし。東北に利(よ)ろしからず。
大人を見るに利(よ)ろし。貞しければ吉なり。」

「象に曰く、山上に水あるは、蹇なり。君子もって身に反りて徳を修む。」


「初爻  爻辞  往蹇來譽。」
(ゆけばなやみきたればほまれあり。)
「象伝」往けば蹇み、来たれば反るというのは、内なる二陰がこれを
喜び迎えるからである。

「岩波文庫 易経」より
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まずは副占から

『ロシアの火星探査機「フォボス・グルント」無事火星軌道に
乗れるのだろうか、今後の行方は如何に」
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「副占」「この象辞だとそのまま宇宙ゴミになるか 地上に落下して
(多分海だと思うが)行方知れずになるような感じですが
合っていますか。」

「火風鼎 五」
主卦「火風鼎」 (|:|||:)
変卦「天風女后」(|||||:)

「五爻  爻辞   鼎黄耳金鉉。利貞。」
「鼎、黄耳金鉉(げん)あり。貞しきによろし。」
「象に曰く、鼎に黄耳ありとは、中もって実となすなり。 」
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鼎に実が入っており裏事情は「水雷屯」(:|:::|)でありますので
「艮」の火星探査機が動いて水の中に潜る象になるようです。

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「副占」②「本占 初爻「無位」の位であるので、人的被害はないと
思いますが一応念の為人的被害の有無はどうでしょうか。」

「火天大有 四」
主卦「火天大有」(|:||||)
変卦「山天大蓄」(|::|||)


「四爻  爻辞  童牛之(牛告)。元吉。」
「童牛の(つのぎ)なり。元吉なり。 」
「象に曰く、六四の元吉なるは、喜びあるなり。 」

「象伝」六四が元吉なのは、事をそのはじめに制することによって
喜びを得られるからである。

六四は陰柔居正、初九を引き蓄めようとする立場であるが、初九はまだ
勢いが微弱だから、これを引き蓄めるのはさして困難な事ではない。
故にこれを童牛の(つのぎ)にたとえる。つまりまだ角の生え揃わぬ
子牛に(つのぎ)を施せば、物に突き当たる害を未然に防ぎ得る。
このようにおよその事はそのはじめにおいてこれを制する手段を講じ
得れば元吉---大いに吉である。
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 これは初爻を火星探査機として観ると六四はロシアの管制センターであり
姿勢制御用補助エンジンか何かで上手くコントロールしてくれるなら
被害の無いようにしてくれる「辞」のようです。
情景が観えるが如くの「辞」と説明なのではないでしょうか。

ロシアとアメリカは宇宙開発の嚆矢(子牛)でありますので制御においては
「大有」たる技術もあり上手くやってくれるものと思われます。

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副占で終わったようなものですが
本占立卦してから 以下のようなニュースが出てきましたので

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111109-00000152-jij-int

《失敗なら地球墜落も=中ロの火星探査機
時事通信 11月9日(水)22時8分配信
【モスクワ時事】9日未明に打ち上げ後、地球周回軌道にとどまっている
ロシアの火星探査機「フォボス・グルント」と同機が搭載している中国初の
同「蛍火1号」について、ロシアの宇宙関係者は同日、火星への進路変更に
失敗した場合、機体の一部が地球上に墜落する可能性があると語った。
インタファクス通信が伝えた。同関係者は「探査機は低軌道を5~10日間
周回し、速度が落ちて大気圏に突入する公算が大きい」と指摘。機体は
計12.5トンもあり、大気圏で全部燃え尽きない恐れがあるとした。
落下地点の特定は現時点で困難としながらも、北緯52度~南緯52度の
範囲が想定されるとしている。》
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「水火既済 初」 
「初爻  爻辞  曳其輪。濡其尾。无咎。」
「その輪を曳き、その尾を濡らす。咎なし。 」
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変卦「水山蹇」
「象に曰く、山上に水あるは、蹇なり。君子もって身に反りて徳を修む。」
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上記のニュースと
この二つを鑑みるに地球にかえってくる「象辞」になるものと思われます。
「輪」と云うのは「乾」(|||)の別象でありまた「円」「廻る」意味
もありますので、(まあるい)地球に帰還して濡れると読む事ができるのでは
ないでしょうか。
またこの場合の「山上」と云うのは山を「艮」と読み替える事ができます
ので、火星探査機の上に「水」がある象になるわけです、

「坎」(:|:)の象は水でもありますが「暗い」象でもありますので
宇宙ゴミの象でもありますが、一応(まあるい)地球の方を取りたいと
思います。

-----卦徳マッチング---------

「水火既済 初爻」
主卦「水火既済」(:|:|:|)
変卦「水山蹇」 (:|:|::)

主卦変卦共通内情
内情「火水未済」(|:|:|:)

「水火既済」と云う卦徳は metujin  流解釈ではこれは文明の象でも
でもあります。
外卦は「位」のあたる「坎 水」(:|:) 内卦は「離 火」(|:|)
水も火もあるべき場所にある分には大いに世間を利益するものですが
これが在るべきところから外れてしまうと「災難災害」となるわけです。
人の生活文明において、水も火も管理されるべきものでありますので、
外的条件たる「位」のあたる「坎 水」はこれは管理の「水」になります。

この卦徳をロケット単体に当てはめますと外卦にある「坎」の水は監視制御
を意味し内卦の「離」(|:|)はロケット推進の火となるのでは
ないでしょうか。
また上記に引用した「辞」にもあるようにこれを管制センターと
ロケットとして眺めるなら内卦単体で
「離」(|:|)→←「艮」(|::) 
ロケット推進の火が停止した 停止して故障した「離」の象になるわけです。

この象から云えるのは当然管制センター側はキチンと機能していてロケット
側の推進燃焼に関する何かが故障したと読めるのではないでしょうか。
「艮」の裏事情は「兌 沢」の配管 「離」の裏事情は「坎」の
液体、燃料等。
「兌」は加工された金属でもあり、「坎」は凹む意味でもありますので
それらを加味して故障の原因を探る必要があるかと思われます。

いずれにしろ人的被害の象辞は無いようですがロシアの管制官の方々には
宜しく対処していただければと思う次第。



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