2012年3月10日土曜日

「津波対策法案」 「沢山咸 上」

meujin  ekikyou  日誌 

「津波対策法案」
「この法案が棚晒しされずに避難訓練訓練が行われていたなら
どれだけの方が助かっただろうか」

「沢山咸 上」

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1106200028/
神奈川新聞
津波対策法で菅首相が反省の弁、
「早期に通していればもっと人命救えた」

2011年6月20日
20日の参院東日本大震災復興特別委員会で菅直人首相は、震災後に
成立した津波対策推進法について「もっと早期に通していれば、もっと
多くの人命が救えたはずだ」などと反省の気持ちを示した。退任時期を
めぐっては強気の発言を繰り返す首相が見せた謙虚さに驚きが広がった。

津波対策については自民党の松本純元官房副長官(衆院比例南関東)
ら野党議員が昨年6月、国会に法案を提出。審議されないままに
3月11日を迎え、大津波により甚大な被害が生じた。その後、民主党
は野党案をベースに共同提案に応じ、今月17日に成立した。

20日の審議で自民党の岡田広氏(参院茨城選挙区)は「大震災より
前に法が成立していれば、訓練や教育の充実など対策が進んでいた
はずだ」などと追及。菅首相は「未曽有の津波ではあったが、こうした
法律が整っていれば、もっと人命が救えた」などと素直に認めた上で、
「政府の責任を感じている」と謝罪した。

菅首相の姿勢について松本氏は「津波対策は与野党連携を目指す上で
最良のテーマだったはずだ」と指摘。「震災前に気付いてほしかった」
と悔しさをにじませた。

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ネタが古くて「占機」にならんじゃないかと云うお叱りもあるかも
しれませんが、ネットで見かけたのが占機になります。

metujin  が寡聞にして知らなかっただけかもしれませんが、
metujin の認識になかったとなると他の一般の方も当然知らないと
云うことになるかもしれませんので今後の啓蒙の意をもって
取り上げてみたいと思います。

調べましたら宮城六区の自民党衆院議員小野寺氏も

http://www.itsunori.com/contents/2010/06/%E6%B4%A5%E6%B3%A2%E5%AF%BE%E7%AD%96%E6%B3%95%E6%A1%88.html
《津波対策法案
2010年6 月11日 (金)

 本日、議員立法で津波対策の推進に関する法律案を衆議院に
提出しました。津波対策を総合的かつ効果的に推進するための法案です。
先日のチリ地震に伴う津波の際に浮き彫りとなった問題に対応できる
内容となっております。次期国会での成立に全力を挙げて参ります。》
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の報告をされていたようですね。
さすがにこれは心中お察し申し上げます。

何故に棚晒しにされていたのかも気になりますが
(法案が通っていたら2010年11月には全国民の津波避難訓練が
行われていた)
との指摘もあるようですので

タラレバの占として「易」に伺ってみたいと思います。

「占題」
「津波対策法案」
「この法案が棚晒しされずに避難訓練訓練が行われていたなら
どれだけの方が助かっただろうか」

「沢山咸 上」
主卦「沢山咸 」(:|||::)
変卦「天山遯 」(||||::)
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「卦  辞」
「咸。亨。利貞。取女吉。」
「咸(かん)は、亨る。貞しきに利ろし。女を取(めと)るは吉なり。」
「彖に曰く、咸は、感なり。柔上りて剛下り、二気感応してもって
相与(くみ)するなり。止まりて説(よろこ)び、男は女に下る。
ここをもって亨り、貞しきに利ろしく、女を取るは吉なるなり。
天地感じて万物化生し、聖人人心を感ぜしめて、天下和平なり。
その感ずる所を観て、天地万物の情見るべし。」

「象に曰く、山上に沢あるは咸なり。君子もって虚にして人に受く。」
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「沢山咸 上」
主卦「沢山咸 」(:|||::)
変卦「天山遯 」(||||::)
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「沢山咸 上」
「上爻   爻辞   咸其輔頬舌。」
「その輔(ほ)頬舌(きょうぜつ)に咸ず。」
「象に曰く、その輔頬舌に咸ずとは、口説を滕(あ)ぐるなり。」
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------変卦「天山遯」----

「卦  辞」
「遯。亨。小利貞。 」
「遯(とん)は、亨る。小は貞なるに利(よ)ろし。」
「彖に曰く、遯は亨るとは、遯(のが)れて亨るなり。剛、
位に当たりて応じ、時とともに行うなり。小は貞なるに利(よ)ろしとは、
浸(ようや)くにして長ずればなり。遯の時義、大いなるかな。 」

「象に曰く、天の下に山あるは遯なり。君子もって小人を遠ざけ、
悪(にく)まずして厳しくす。 」
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「天山遯 上」
「上爻   爻辞   肥遯。无不利。」
「肥(ゆた)かに遯る。利ろしからざるなし。」
「象に曰く、肥(ゆた)かに遯る、利ろしからざるなしとは、
疑うところなければなり。」
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「岩波文庫 易経」より  以降引用は同左
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「沢山咸 上」
主卦「沢山咸 」(:|||::)
変卦「天山遯 」(||||::)
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これに裏事情を問うと「山沢損」と「地沢臨」ですからこれは云うまでも
なく表面の「天」(|||)と合わせて公的機関、市役所、学校、病院
等々、そういったところの被害に差が出てきたと云う事になるようです。

このブログでも取り上げました石巻市の大川小での避難における
顛末、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%BB%E5%B8%82%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E5%B7%9D%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1
《----略----
その後のマスコミ取材で、裏山と三角地帯が避難先の候補となり、
山へ逃げるという意見と、老人も含まれている事を考慮して三角地帯
にするべきという意見が教職員の間で対立し、最終的に三角地帯を
目指した事が分かってきている[12]。なお、目ざした三角地帯も、津波
に呑み込まれている。
---略---  》
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それに対しての「辞」が

「沢山咸 上」
「上爻   爻辞   咸其輔頬舌。」
「その輔(ほ)頬舌(きょうぜつ)に咸ず。」
「象に曰く、その輔頬舌に咸ずとは、口説を滕(あ)ぐるなり。」
 --------------------------------------------------------

実際その時になってから議論が始まっている。
で逃げ遅れてしまった。

今回聞いた事に対する答えになる「辞」としては云うまでもなく。

「天山遯 上」
「上爻   爻辞   肥遯。无不利。」
「肥(ゆた)かに遯る。利ろしからざるなし。」
「象に曰く、肥(ゆた)かに遯る、利ろしからざるなしとは、
疑うところなければなり。」
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これは云うまでも無い事ではないでしょうか。
ただ、防災避難訓練とかですと地方は地方で何らかの対策してないと
ダメな話でしょうから国政を預かる議員さんと云えど、
法案成立が危ういともなれば、地元へ返って、地元の議員、首長との
話し合い等必要ではないでしょうか。

-----政治的に観ると----

「沢山咸 上」
主卦「沢山咸 」(:|||::)
変卦「天山遯 」(||||::)
------------------------------

お金が掛かるので棚晒しと云う象になってますね、これですと
「遯」卦の外卦は「乾 兌」の金銭の象でもありますからね、
お金が無いなら無いなりに、各自方針だけは練っておかせてそれを
報告させるだとかやりようがあったと思われますね。

ちょっと副占で聞いてみましょう。

----副占------

「この象だとお金の問題で棚晒しになってたようですが、
無いなら無いなりにどうすればよかったのでしょうか」

「水天需 初」
主卦「水天需 」(:|:|||)
変卦「水風井 」(:|:||:)
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「初爻   爻辞   需于郊。利用恒。无咎。」
「郊に需(ま)つ。恒(つね)を用うるに利(よ)ろし。咎なし。」
「象に曰く、郊に需つとは、難を犯して行かざるなり。恒を用うるに
 利(よ)ろし、咎なしとは、未だ常を失わざるなり。」
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これはあれですね、「咸」卦の「兌」の口を内側に向けて「漸」卦に
する metujin の案と似通っていますが、metujin  案ですと報告の
象その他、欠けるものになっていたので、
やはり「易」はキチンと報告させて議論させる「象」として返して
来たようです。

裏事情は「普」卦「噬ロ盍」卦になりますのでこれは避難計画を自分達
で練って報告させ、それを元に予算が要るのであれば四爻を芯に
したところの「離」(|:|)防災予算を議論させ、それは結局
被災が予想される地域全体の話でもあるので各自それこそ家庭事に
案を提出(或いは話し合い)させると云う事になるようです。

自分達や家族で考えた避難連絡手順なら

「・・郊に需つとは、難を犯して行かざるなり。恒を用うるに
        利(よ)ろし恒を用うるに 利(よ)ろし・・」
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これで面白いのは「水風井」(:|:||:)の裏事情は
「火雷噬ロ盍」(|:|::|) 高台への避難階段の象になっている
事です。 ^^)

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