2016年11月17日木曜日

共通「福岡陥没事故」 『「益二」「巨大な穴を1週間で修復」…英米メディア驚嘆 』





共通「福岡陥没事故」
『「益二」「巨大な穴を1週間で修復」…英米メディア驚嘆 』


◇「サブタイトル」
『「損は交わらないが、益は交(まじは)る也。」

つまりは、何と交(まじは)るのか ? が問題になるのであり、その
交わりによっては凶になる場合があるということ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 今回は地下鉄工事の方々がとにかく安全を優先して目先の利を
追うことが無く、君子の対応をとったが故に、「以見善則遷」と
なったのでは無いでしょうか。』


◇「記事引用」
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161116-OYT1T50041.html
「巨大な穴を1週間で修復」…英米メディア驚嘆
2016年11月16日 10時57分

 【ロンドン=森太】JR博多駅前の大規模道路陥没事故で、英米の
メディアではわずか1週間で通行が再開されたことに驚嘆と称賛の反応
が広がっている。

--- 略 ---

2016年11月16日 10時57分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

///// 引用ここまで /////


 こういういい陰陽も占例に残す必要がありますので残して
おきましょう、

それで毎度書くように、易に問筮する場合に於いて、「この陰陽は何
だったのか ?」

と問う場合と、
「この陰陽は何か ?」と問う場合があるわけです、

これ同じようでいて別なんですね、「以前間違えてますので ・・」
反省 反省 反省 三省。

「この陰陽は何だったのか?」の場合は一旦過去に戻って今を
未来の風景として観るのであり、

「この陰陽は何か」と問う場合は、今現在の時点から未来の風景を
質すのであるということです。


◇「問 筮」
『 福岡の陥没事故に於いては危険を察知した職員さん方が早めに
交通規制等の手を打って未然に事故災害を防いだのだと云う、
かような陰陽は占例として残すべきだと思いますので易に問いたい。

そのような陰陽とは一体何だったのか。』

「風雷益 二」



「卦  辞」
「益。利有攸往。利渉大川。 」


「風雷益 二」
主卦「風雷益 」(||:::|)
変卦「風沢中孚」(||::||)
「二爻  爻辞   或益之。十朋之龜弗克違。永貞吉。王用享于帝。吉。」
「あるいはこれを益す、十朋の亀も違うこと克(あた)わず。
 永貞なれば吉なり。王もって帝に享す。吉なり。 」
「象に曰く、あるいはこれを益すとは、外より来るなり。 」
※(典拠は「岩波文庫易経」より、以降引用は同左)



http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/760558
国会図書館蔵 高島易断増補版 礼之巻 コマ番「193-」
「益 六二」占例
「勝手意訳につき原文の確認及び、文章利用の際は一報を」

『「占例」
 友人某来たりて、或る大家の家政を占(うらな)はんことを請(こ)ふ、
乃ち筮して、益の第二爻を得たり、

爻辞曰。六二。或益之。十朋之亀。弗克違。永貞吉。王用享于帝。吉。

断に曰く、益の卦たるや、風と雷とは、万物を鼓舞して、生育する者にして
、造化の用たり、之(これ)を国家に観れば、上なる政府の驕奢(きゃうしゃ)
(おごり)を省きて、人民の租税を減ずるときは、其の国盛(くにさかん)

なり、之(これ)を益と謂(い)ふ、上なる者一万人節倹(せつけん)
するときは、下四千万人其の恩沢を蒙(かうむ)り、之(これ)が為に農は
肥料を加へて、天産を益(ま)し、工は器械を具(そな)へて、製品を
益し、商は資金を融通して、農工を助け、有無を通じ、天下万民

各々安心立命の地を得て、上は民情を察し、煩法(はんはう)
(わずらわしきおきて)を省き、民をして労働し易(やす)からしむ、是(こ)
れ風の性なり、下なる人民は、鼓腹(こふく)(はらづつき)して、益々
業務に励み、動くは雷の性なり、之(これ)を 或益之 十朋之亀 不克違
※(原文まま)

と謂(い)ふなり、
---略---

至仁の道を以って、下民を益するときは、是(こ)れ国家を
益するなり、

政府己(おの)れが誠敬の志と万民悦楽の情とを以って、
伊勢大廟を始め奉り、八百万神(やおろずのかみ)に供するときは、
虚礼空敬の祭りに、山海の珍味を供へると異なり、神正しく納受して国家

の幸福を致す所なり、

---略---

然るに衆手代の中には、
数代主家の俸給に食(は)み、小作人貧困者の味(あじはい)を知らずして
、小作米を減ずるも、彼等は一時間の昼休みを二時間休むに止(とまま)

るのみにして、毫(がう)(すこし)も得る所なし、止(や)むに如(し)かず
と云ふ者あらんか、是等は下愚(がぐ)(おろか)の短見にして、社会の
何者たるかを知らざる不具者(ふぐしゃ)(かたわもの)なり、己(おの)れ
手代の力なく、又労力も叶(かな)はず、所謂(いはゆ)る家の穀潰し

にして、製糞器械(せいふんきかい)たるに過ぎず、論語に所謂(いはゆ)
る 上智與 下愚不移者なれば、其の言は意に介するに足らず、唯
宜しく善に進むに勇にして、身を節し、衆を救(すく)ひ、徳を子孫
胎(のこ)すべし、此(かく)の如きときは、産土祖霊の意に副(かな)ふ、

故に 王用享于帝、吉 と曰(い)ふなり、』


///// 呑象テキストここまで /////


 先に書いてしまいますが、この場合も「筮前の審事」に拘わるパターン
別けがあるわけです。


 ◇「参考過去ログ引用」
 http://metujinekikyou.blogspot.jp/2015/08/blog-post_25.html
 2015年8月25日火曜日
 ツイッター篇共通 『橋下氏、安倍談話に初言及 「指導者と国民は別。
 政治家は 謝罪し続けなければ」』 「風雷益 二」

 --- 略 ---

 ◇「サブタイトル」
 『 宿題になっていた「益 二」 
  札幌不明女児事件とイスラム国人質事件の違いから
  導ける交わりの種別 ・・・ 』

 --- 略 ---

 この手の商いビジネスでの交わりはおそらくは「有過則改」の側だと
 思われるわけですね、

 それに対して札幌不明女児事件の場合は、そういう欲得が無いですから、
 「以見善則遷」

  の側だと思うわけです。
 ( 手抜きでバッくれようとしてたのに書いてしまった ・・・ ^^)


 ◇◇ この前提を踏まえて橋下氏の言論を考察しますと、

 もし橋下氏が○○になってくれていた○○の方に慮(おもんばか)り、
 「公」では無く、「私」の部分があった場合は ・・・・

 都構想に於いても、外国の香りがしてましたからね、 ・・・
 ですから、これからは言動を慎むべきでは無いでしょうか。
 
 以前から書いているように支那はともかくも朝鮮に関しては、彼らは
 日本からの仕送り受益者であって、そういう被害云々を謂うような立場には
 無い、

 --- 略 ---

  我が国は国内を疲弊させるだけでなく、かようなことまでやって朝鮮に
 入れ込んだその挙句の果てが今なのですな。
 薩長さん政府がやったことです。

 もし橋下氏に○欲があって上記のような枠組みを ・・・・
 の場合は「有過則改」の側であり、後々大きな「咎 凶」を残すかも
 しれませんのでここに警報を書いておきます。


 「火水未済 上」(|:|:|:)(::|:|:)
 条約等で終わったもの「既済」を「未済」であるとずっと引っ張るのは
 もうやめた方がよい。
 また人材の一本釣りのようなものも今後は意味が無くなるのです。

 敢えて解説はしませんがよくよく考慮すべきかと思われます。

 --- 略 ---

 ◇ 話を今回のテーマに戻して、
  metujin  は易の辞を無視して橋下氏を批判するのか、! 
 とご立腹の方も居られるかもしれませんが、たとえ「益」であっても
 「永貞なれば吉なり」 と吉の条件が付与してあるわけです。

 でありますので、易の場合はこの「条件」をしっかり筮前の審事にて
 把握することが大事なのではないでしょうか。

 ///// 引用ここまで /////


◇◇ このテーマ結論 ◇◇

「風雷益 二」
主卦「風雷益 」(||:::|)⇔「山沢損」
変卦「風沢中孚」(||::||)⇔「風沢中孚」


 metujin のツイッターブログに当てモノの御利益を求めてこられる
方は少数かと思いますが、一応説明しておきますと、易の辞をよく
読んでもらえば解るように、そもそも卦辞の中にすら、パターン別けが
説かれているのが解るのでは無いでしょうか、

例えばパターン別けの嚆矢となった「需 三」に於いては、
「九三。需于泥。致寇至。」
「象伝曰。需于泥。災在外也。自我致寇。敬愼不敗也。」

「災在外也」でその危険度を測るわけです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
( 残念ながら ・・・ なのか 危篤ながらもなんとか助かる ・・)

これまでの経験則からすれば、「旅 上」であっても、
「上九。鳥焚其巣。旅人先笑。後號?。喪牛于易。凶。」

確か虫歯でしたかこれが出たわけですね、で、病占としてみれば
これは炎症の象でもありますから早めに歯科医院に通えば ・・・

そして「剥 上」(|:::::)(::::::)
「上九。碩果不食。君子得輿。小人剥廬。」
「象伝曰。君子得輿。民所載也。小人剥廬。終不可用也。」

これなんかは完全に君子としての対応、君子の側の対応を述べている
わけです。

そもそも未来が固定したものであるならば、易占の意味が無いわけ
ですね、未来をよりよきものにする為(た)めに占術の価値があるわけ
です。

 したがって易は「君子」「君子」と述べるわけです。
 (要はそちらの対処をせよということ。)

◇◇ 話しを元に戻します、

それで一見良さげな辞を述べる爻であっても対応を間違うと凶咎に
なる場合があるわけです。

それでこの「益」卦に於いてもそうなのであり、
占例にあるように、

益の大象に曰く、

『風雷。益。君子以見善則遷。有過則改。』

《 この手の商いビジネスでの交わりはおそらくは「有過則改」の側だと
 思われるわけですね、

 それに対して札幌不明女児事件の場合は、そういう欲得が無いですから、
 「以見善則遷」》

「損は交わらないが、益は交(まじは)る也。」

つまりは、何と交(まじは)るのか ? が問題になるのであり、その
交わりによっては凶になる場合があるということ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 今回は地下鉄工事の方々がとにかく安全を優先して目先の利を
追うことが無く、君子の対応をとったが故に、「以見善則遷」と
なったのでは無いでしょうか。
今回の福岡交通局の対応は、ものの見事に。

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/760548
「国会図書館蔵、高島易断 巻第七 
 風雷益 コマ番 41 」
「勝手意訳につき原文の確認及び、文章利用の際は一報を」

『此卦内震ニシテ外巽。風雷交至ルノ象アリ。万物ヲ撓マスモノハ。
風ヨリ疾キハナク。万物ヲ動スルモノハ。雷ヨリ疾キハナシ。
君子之ヲ体シテ。善ヲ見レバ之二遷ルコト。風ノ速ナルガ如ク。
過アレバ。之ヲ改ルコト雷ノ猛ナルガ如クス。天下ノ益。善二
遷リ過ヲ改ルヨリ大ナルハナシ。
----略--- 』

これに当てはまったわけです。なんとも素晴らしいことです。

復旧もまた早かったですからね。

◇「易より追加」
「天沢履 初」(|||:||)変卦「天水訟」(|||:|:)
「初九。素履。往无咎」
「象伝曰。素履之往。獨行願也。」

 通常「天」(|||)たる公の方々は「否シテの泰」を使う○○が
あるわけですが、今回は初爻一般の方々の災害を防止するために
音速(まさに風雷)の動きをされたわけです。

これは民間企業であるとかの枠を超えた見事な働きでは無いで
しょうか。

 これも担当された方の志が顕れているわけですね。

できればこういう方々は陛下から一言あってもいいような ・・・




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*** 追加雑談 ***

 云うまでもなく今回の「風雷益」(||:::|)の卦が何処から
来たのかは、

「天地否」(|||:::)この四爻の陽爻が初爻に降りてできた
卦になるわけですね。

先の呑象テキストにある、

『 君子之ヲ体シテ。善ヲ見レバ之二遷ルコト。風ノ速ナルガ如ク。
過アレバ。之ヲ改ルコト雷ノ猛ナルガ如クス。天下ノ益。善二
遷リ過ヲ改ルヨリ大ナルハナシ。 』

がそれになるわけです。

過ちは過ちであっても、それを「否」したままにせずすぐに次の
災害防止の処置に出たということであり、それを易では、

『風雷。益。君子以見善則遷。有過則改。』

と云うわけです。
私は日々公的な方々の「否シテの泰」を批判していますが、究極とも
いっていい君子の対応、『君子以見善則遷。有過則改。』
この見本手本を見ることができたのも日本ならではなのでは無い
でしょうか。

こんな風景はそうそう観れるものでは無いでしょうから、よくよく
覚えておくべきかと思われます。

またこれは「否シテの泰」に走ってしまい、インシデントをアクシデント
にまで成長破裂させてしまった「福一原発災害」とも対になるもの
 ・・・・ 。

確かに益を願うならば上記のような「益」たる対応を心がけないと
・・・・。


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