2014年3月10日月曜日

metujin ekikyou 日誌  ②「クリミア議会、ロシア編入案を全会一致で可決=ロシア通信」 「水雷屯 上」




metujin  ekikyou  日誌 
②「クリミア議会、ロシア編入案を全会一致で可決=ロシア通信」
「水雷屯 上」

□「サブタイトル」
「水雷屯」「 呑象嘉衛門さんの占例篇 」


---◇「記事引用」
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPT9N0LX01920140306
《クリミア議会、ロシア編入案を全会一致で可決=ロシア通信
 2014年 03月 6日 19:14 JST

 [モスクワ 6日 ロイター] - クリミア議会は6日、ロシアへの編入案
 を全会一致で可決した。

 ロシア通信(RIA)が伝えた。

 決定文書は「ロシア連邦に入る」ことで合意が成立したとしている。》


*** 記事引用ここまで ***

 ---◇「記事掲示板引用」
 http://uni.open2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1394146877/l50
《オバマ大統領「ロシア編入のクリミア住民投票は国際法違反、憲法違反」
 1 :名無しさん :2014/03/07(金)08:01:17 ID:je1bbI52T
 [ワシントン 6日 ロイター] -オバマ米大統領は6日、ウクライナ南部クリミア自治共和国が実施する
 ロシアへの編入の是非を問う住民投票は国際法に違反するとの考えを示した。

 オバマ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、「クリミアで予定されている国民投票は、
 ウクライナの憲法、および国際法に違反する」と述べた。

 以下、ソース
 http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTJEA2503K20140306 》


*** 記事引用ここまで ***


 ---◇「過去ログ引用抜粋」
 http://blog.livedoor.jp/metujin-ekikyou/archives/36742077.html
《2014/3/42:30
 metujin ekikyou 日誌ツイッター篇共通、
『ウクライナ情勢&韓国国体を揺るがすポスコインドネシア事故』
『震 四』『屯 上』》
 ---略---

《---◇「問筮」

『こうなってしまうと軍事的に安定するだろうから、そう大きな戦争は
 無いとは思うが、なるたけ流血の事態は避けるようにして頂きたいものです、
 ウクライナ情勢今後の展開は如何に。』

『水雷屯 上』》

 ---略---

《□ 占例としては明治二十四年我が国の内閣を筮してこの卦を得て
 この頃各地で暴動が起き、政情不安な時代があったわけですね、 
 大きな議題としては幕府が欧米諸国と結んだ不平等条約の撤廃案件が
 あったわけですが、これが序卦「山水蒙 ニ」つまりはこれから三年乃至
 四年後、我が国に於いては明治二十七年にイギリスとの新条約締結
 に成功したわけです。 

 ---◇「NHK動画引用」
 http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clipbox.cgi?das_id=D0005310130_00000&keepThis=true&TB_iframe=true&width=920&height=480
  これも実はロシア案件だったわけですけどね。 ^^)  

 なのでこの問題も大きな戦争にはならないにしても、「蒙」のニ爻に達する
 後三年乃至四年は、ゴタゴタするでしょうね、外卦の「坎」(:|:)は
 外国の軍隊が駐留すると云う意味にもなりますからね。
 もしかすると、クリミア半島はこのままロシア側に、・・・という可能性
 が今のところ大きいです。

 
 この占例には「清仏戦争」の問筮がありますからね。
 これに当てはめると「清」の立場が「ウクライナ」「フランス」の立場が
 「ロシア」ということになるわけです。

 この占例とその結果は当然ネット上にありますから、それにそって考えれば
 いいわけです。
 (フランスはベトナムの権益を得て手打ちしましたしね。)

 ロシア側からみての「蒙 初」「損 初」ですから、ロシアとてクリミア半島
 以上の要求というのはしずらいことでしょう、また嘉衛門さんはフランスに
 対して
 「失得相償ハザルベシ」として戦争以外に他国、「各国の評難を得て」
 とありますから、ロシアが国連やら国際社会でお返しを受けるものやらは
 良くてトントン、トータルでは恐らく「損」という事まで暗示するわけです。

  それとこの卦は唯一呑象嘉衛門さんが誤占した事を認めた卦であって
 その占筮相手方の損害をもってあげたんですね。
 辞を用いずに卦変を用いて間違ったと書いてあったように記憶
 していますが。

  これも、機会がありましたらもう少し深く書いてみたいと思っています、
 今のところはダイジェストのみと云うことで。》

 *** 引用ここまで ***


---◇①「前段&雑談」

 ---略---※(前回投稿済)


---◇「脱線」

 ---略---※(前回投稿済)


*** 此処より正規の②  ***

---◇②「②の前置き」

 前回は脱線ばかりで、○○○○させてしまったかと思いますが、 
よく読んでもらうとご理解いただけるものと信じる次第。 ^^) 



---◇
いきなり脱線しますが、例のマレーシア事故の件を少し。

 ---◇「マレーシア航空機事故、号外篇」
 http://blog.livedoor.jp/metujin-ekikyou/archives/36838669.html
《2014/3/819:13
 metujin ekikyou 日誌 号外篇。
 『239人乗りマレーシア機、消息絶つ=日本人乗客なし』
 『雷風恒 四』 》

《もしかしたら人事面、操縦士の方の○○もあるのかもしれないですね。》

 *** 引用ここまで ***

 □
 バードストライクの件以外に上記のような事をツイートしたわけですが、
 仮説として

 ---◇「仮説の問筮」
『2014年3月9日 17:07

 恒四 マレーシア航空機事故の機長は血圧高い方だだったのではない
 か。? 』

『雷風恒 四』 

『とすると副操縦士の方が対応、動けなかった事をどう説明するか。?』
『坎為水 五』


□ 奇しくも本占と同じ卦が出たわけですが、
この雷風恒は(::|||:)はもしかしたら「天地否」&
「水風井」(:|:||:)
から来たのでは無いかと思うわけです、五爻にあった管理の陽爻が
不中不正の四爻に降りてきてと云う象ではと推理したわけですね。

「水風井」は行ったり来たりの定期便の象でもありますから、これは
ベテランパイロットの方だったのではと思うわけですが、いかんせん
変卦の外卦が「坤」(:::)としてその動きを停止してしまっています
ので、脳溢血のような疾患も考えられるのではと思ったわけです。

と同時に、副操縦士の方はどっちの得卦にしても「坤」(:::)が伏して
隠れていて、どうも普通の人のような感じなんですね。
なので、あっという間に「坎 五」として水に入ってしまったのでは
と思うわけです。

 まあ推論にしかすぎませんが、こうやって仮説を立てて一つひとつ
裏をとっていく工程があるわけです。


*** 仮説脱線ここまで ***


さてここより 正規の嘉衛門さんの「屯」解説他を引用してみたいと
思います。


---◇「水雷屯 上」「ということで占例から」
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/760556
「国会図書館蔵、高島易断増補版 仁の巻 コマ番90- 」
「屯上九」(合略仮名、当用漢字に無きは修正の後引用)
※「勝手意訳」

『「占例」明治二十年、内閣の機運を占ひ、筮して、屯の上九を得たり、

爻辞曰。上九屯其膏。小貞吉。大貞凶。
断に曰く、屯の卦たるや、雷地中より奮出(ふんしゅつ)せんとして、地上の
水に抑制せられ、為めに出ること能ハズして、躊躇するの象なり、

故に
此の卦を名づけて屯(ちゅん)と曰フ、之(これ)を国家に譬(たと)ふるとき
は、下卦の人民雷の性を有する時にして、下に在る者は、奮進激動
(ふんしんげきどう)(ふるいすすみはげしくうごく)以テ勢力を張り、上卦
の政府は、水の性を以テ困難の中に陥り、水平なる法律を設け、下をして上
を犯さざらしめんとし、

又下なる人民は妄動(もうどう)(みだりにうごく)
すれば、水の危険に陥り、法律に触れ、刑罰を受けん事を畏(おそ)れ、
躊躇(ちゅうちょ)(あとずさり)するの時なり、然るに政府は条約改正
の事実は、特にその端緒を開かんとし、之(これ)に応ずるの準備を怠る
可(べか)らざるの時、第二議会に対するの準備も、亦(また)之(これ)を
忽(ゆるが)せにす可(べか)らざるの時とす、而シテ其の自ら制定せる
羈絆(きはん)(牛馬をつなぎとめるの意、束縛) せらるる所あり、之(これ)
に加ふるに民心の赴く所と、世論の喧(かまびす)しきとに動揺せられ、
事務渋滞して国運の進歩を躊躇(ちゅうちょ)(あとずさり)す、即ち
屯の機運なり、
---略---

諸般の機関ここに運転(うんてん)(はたらき)を止めんとするは、是(こ)れ
屯なり、施政の方針を定めずして彷徨するは、乗馬班如の象なり、
---略---

然れども他日天運循環して山水蒙ニ爻の時とならば、政府は教師の如ク、
人民は子弟の如ク、互いに愛敬(あいけい)することを得べきなり、
然らば、則チ大観達識と称せらるる豪傑は、今日の時に当たり、豈(あ)に
一時の屯難の為め、其の活発なる精神を挫折して可(か)ならんや、
二十三年十二月、此の占を三条公と伊藤伯とに奉呈せしが、其の後山形
伯は総理を持し、内閣に多少の更迭あり、易の妙、此の如シ、』


※以前から書いておりますように、「屯」の裏事情は「火風鼎」であり
ます、まるっきり新規でなければ、通常これは、「鼎」のかまどを
ひっくり返した工程がそこに在るわけです。

明治二十年なので、徳川幕府のかまどがひっくり返って、二十年経って
やっと明治政府草創の新たな国創り、「屯」難も後は卦外上爻の外国に
関係する案件が残るのみとなったわけです。

◇ この一件は前回書いたように、

 ---◇「過去ログ引用抜粋」
 http://blog.livedoor.jp/metujin-ekikyou/archives/36742077.html
《□ 占例としては明治二十四年我が国の内閣を筮してこの卦を得て
 この頃各地で暴動が起き、政情不安な時代があったわけですね、 
 大きな議題としては幕府が欧米諸国と結んだ不平等条約の撤廃案件が
 あったわけですが、これが序卦「山水蒙 ニ」つまりはこれから三年乃至
 四年後、我が国に於いては明治二十七年にイギリスとの新条約締結
 に成功したわけです。 

 ---◇「NHK動画引用」
 http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clipbox.cgi?das_id=D0005310130_00000&keepThis=true&TB_iframe=true&width=920&height=480
  これも実はロシア案件だったわけですけどね。 ^^)  

 なのでこの問題も大きな戦争にはならないにしても、「蒙」のニ爻に達する
 後三年乃至四年は、ゴタゴタするでしょうね、外卦の「坎」(:|:)は
 外国の軍隊が駐留すると云う意味にもなりますからね。
 もしかすると、クリミア半島はこのままロシア側に、・・・という可能性
 が今のところ大きいです。》

 *** 引用ここまで ***


嘉衛門さんが予見されたように丁度「蒙 ニ」の時に至って解消の方向に
至ったわけです。


「屯」の案件は

「卦  辞」
「屯。元亨利貞。勿用有攸往。利建侯。」

事業草創はこの険難を経てからやらないと、基本が出来ていなことになって
後が厳しいようですから、これは産みの苦しみ、しかも上爻ともなれば
後は体外的なものを片付ける段階、ここをこらえて「山水蒙」の段階に
いくべしとなるわけであり、
新たな「鼎」の下地がこの時に作られるわけです。 

◇「人創りとして観た場合は。」
 この外卦にある「坎」(:|:)こそが、為政者としてみた場合これを
作るのが難しいと前回書いた通リ、

 これが我が国に於ける為政者としての人創りとして観た場合は、
「天地否の天雷」

『「否タル学校出てすぐに偉くなる、「大往き小来る」世間の下積み無く
してリスクの幅読めず、病気が進めば、
「天水訟」となって、国民はその生存域を狭くする。』


これは何を創り出すかというと、「震為雷」管理実務者の上に、まったく
管理の力量の無い方々が○下りしてきて今我々が○電さん、福一で
観るような、
普通ならあり得ない光景やら報道を何度も何度も何度も目にする
光景になるわけです。 
 自分なんぞもネズミ停電の一件で、普通の○社として扱うのを止め
ましたからね、
 
 業種によるのでしょうが、前提条件としてこんなのが議論の遡上に
のぼるのはほぼあり得ないというのがありますからね、
電路を管理する側(大本山) がネズミを想定外って、・・・
殿、それだけは言ってはイケませぬ。 ・・・ というのすら・・・
^^)

 高調波による特殊な停電だのといったことを持ち出すまでもなかった
わけです。
我が国はこの「震為雷」「艮為山」といった管理にまで階級的な制度
を設けるべきでは無い。

これこそが亡国の一里塚であって、国が消滅して何がキャリアなので
ありましょうか。


ということで。
メインの「清佛戦争の占例」 


---◇「占例 清佛戦争を占ふ、 」 
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/760542
典拠 高島易断 巻第 一 
「屯 上」 「国会図書館蔵、高島易断 コマ番85- 」
(合略仮名、当用漢字に無キは修正の後引用)
※「勝手意訳」

『「占例 清仏戦争を占ふ、
明治十七年十月。斯文学会に於テ。当時朝野の学士。重野。藤野。根本。
豊島。島田。三島。股野。内藤。蒲生。川田。巌谷。長松。伊地知。
南摩。小中村。松岡。

右の諸氏集会せる席上に於テ。余易を講じたり。其の時。衆聴
(しゅうちょう)(みなのきき)を感じたる者の如シ。而るに其の衆聴中
に。易は是の如ク実用する者と。感じたる人もあらん。
又易は各自が才力を以テ。今の如ク自在に説くべき者と。
感じたるもあらん。然れとも右の次説の如ク。感じたる者は。易は文字
章句の上の理を説く者と。見做せるなり。余の易を説くは。然らず。

聖人の及ぶへからざるは。固(もと)よりなれとも。聖人とても。此の易
は其の思想より。出せる者に非ずして。象を仮りて出せると。
実地の経験とに由りて。成りたる者なり。余は此の旨を知れり。
故に易の辞を以テ。実地に引当ることを専らとし。活断すと云フの。
旨を演(のべ)たり。

因て易学の実用を。衆に知らしめんと欲し。当時天下の大問題たらん
者を。此の席に於テ占筮し。其の象に現るる所を。辨(べん)ぜんとす。
時天下の大問題たる者は。清佛の戦争是なり。因て此の戦争の。
招来如何を占して。屯の益に之くを得たり。但し今卦。隣国なるを
以テ。

支那を内卦とし。佛軍を外卦とす、
(佛軍=仏軍)

爻辞に曰く。乗馬班如。泣血連如と。屯の卦たる。下卦の清は。震の
長男にして。上卦の佛は。坎の中男とす。
清國は。佛国に比すれば。版図広大にして。且沃土たる。喋喋(テウテウ)
(ちょうちょう)(口数を多くすること)をまたず。
而るに清は雷にして。陽爻不中なり。是れ陽爻の政府は。地を全国辺境の
。北京の深淵に占め。陰爻の兵卒を先立でて。敵に当らしむるの象。

佛は水にして。陽爻の政府中正に位し。陰爻の臣之を擁衛(ようえい)
(まもる)す。
能ク政府の地位を。占めたる者と謂フべし。今両国相戦ふに当って。清軍
進まんと欲すれとも。上卦の水に陥らんことを恐れて。動く能ハズとす。
是れ支那は。航海術不熟練の故に。海軍の戦争。伸張する能ハざれば
なり。

所謂屯の名義。ここに在リ。而シテ上爻は。五爻の水を隔てたる台湾島
を。佛軍の蹂躙する所となりて。兵馬班如とし。有志の士。
国難を憂悲(ゆうひ)して。血涙淋漓(けつるいりんり)(ちのなみだ)
たるを。泣血連如とす。蒙の卦たる。内卦は水なり。水は人の安んず
べき処に非ず。

佛政府は。国情事故の在るありて。事を国外に生じ。人心の傾向を一変
し。利を両端に得んと欲して。遂に水師を。清に遣(や)るに至れり。
而れとも外卦の清は山なり。山は攀(よじ)(よじのぼる)るに難きを以テ。
其の内地に。侵入する能ハざるの象あり。
そもそも郎松(ランソン)の事。処置(しょち)序(ついで)を失し。
鶏籠福州の攻撃。道徳地を払ひ。豺狼(さいろう)(おおかみ)の食を貪る
と一般なり。

而も佛人に在テは。局外国(他の国々)の評難(ひょうなん)を。思はざる
に非るべけれど。国情已むを得ざるの事故あるが為に。不急の瑣事(さじ)
(いささかのこと)は。顧(かえり)みるに遑(いとま)なく。
竟(つひ)に蒙昧野蛮に類せるの。大事を発動したる者なり。
発蒙利用刑人。用説桎梏。以往吝とは。象傳に利用刑人以正法也と云フ。

今欧州各国。開明の時に方り。清國は依然として。固陋蒙昧
(ころうもうまい)に安んじ。十九世紀世界の。何たるかを知らず。
緩慢柔弱(かんまんじゅうじゃく)(ゆったりよはき)に流れ。交際各国
と。対等の権利を保つこと能ハズ。而るに欧人は。此の緩慢なる支那
に対し、時日を期して談判を決せんとす。

清國は慢手(かんしゅ)の。左支(さし)右吾(ご)「ゴテゴテ」を以テ
歳をむなしうし。更に決答をなすなし。
故に佛国は。其の談判の半に在テ。兵を出して攻撃を加へたるは。
是即発蒙の義なり。而シテ清國の兵制(へいせい)は。牢固(ろうこ)
として旧習に安んじ。駁雑(はくざつ)の「わう兵」(よわきへい)
を以テ。精粋(せいすい)(選りすぐり)の強軍に当らんと欲するも。
鈍甲(どんこう)。利来(りき)に抗(こう)(たてつく)能ハズ。
故に佛人に在ては。之を児戯(じき)(こども)視し。いささか懲戒(ちょうかい)
(こらしめ)を加ふとして。行軍とはすべからす。
是即発蒙。利用刑人の義なり。

佛は本より。深く内地に侵略するに。意あらんなれど。曾て独逸(ドイツ)
に積怨(せきえん)(うらみ)あるを以テ。独相「ビスマルク」の。
眼光炯々(がんこうけいけい)たるの間は。国備兵を動かし。十分の力
を。征清にのぶる能ハざるべし。勢是の如クなれば。

大挙して奏効(そうこう)する能ハざらんや必せり。是れ仏軍は水にして。
清國は山なるが故に。水より起て山に登らんは。脚根確固(きゃくこん
かくこ)(あしもとかたく)ならざる可(べ)からず。征吝とは。
陸戦に利なきを云なり。されば佛軍。或いは解放するに至らんか。
是れ用説桎梏以往吝の義なり(桎梏即湊の封鎖を解くの義) 

又蒙の初爻変して。損となる。是れ佛国今回の出師は。得失相償はざる
べし。故は其の自国の損耗は。是れ猶(なほ)忍ぶべきも。各国の評難
を得て。信愛を欠きたるの損害は。竟(つい)に償(つぐな)ふの日なけれ
ばなり。金を損し。兵を損し。道徳を損し。国威を損す。是れ山沢損
にして。終るなり。
而るに清に在リては。屯の上爻変じて。益となる。是れ清國今回の喪乱は。
却て得益の緒(しょ)(はし)となるべし。何となれば。清國は元来。租税
軽きの故に。萬機奮(ふる)はず。訳言(やくげん)(はやくいは)せば。
粗悪の政事を。安き租税を以テ。売ると云者なり。

然ルニ今回の喪乱(そうらん)に懲りて。旧慣(きゅうかん)(むかしより)の
弊夢(へいむ)(わるきくせ)を一覚し。今より。課賦(かふ)を均等
し。国政を改良し。専ら海陸軍の拡張に汲々し。厳に外防に。力進
すべきればなり。是益の卦に。至る所以なり。
後日を観るへし 』


※※ 税金も安い代わりに政治も安いのだと云う。 ^^) 
   これは悩みますな。 ^^) 

※ これは冒頭引用してあるように、

 《この占例には「清仏戦争」の問筮がありますからね。
 これに当てはめると「清」の立場が「ウクライナ」「フランス」の立場が
 「ロシア」ということになるわけです。》

これと実際の歴史は、

 ---◇「ウィキペディア 引用」
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E4%BB%8F%E6%88%A6%E4%BA%89
《 清仏戦争 》

《フランスでは戦争目的(領土領有)を達成したため勝利と考えられて
 いるが、軽視できない損害も被った。》

 *** 引用ここまで ***

 論より証拠ですのでね、呑象嘉衛門さんの読みとくらべてみてください。


この「屯上」というのは、実は嘉衛門さん唯一の誤占例が他にありますから、
その占例を第三部として投稿してみたいと思っております。


---◇『「易より追加」「頤 ニ」』「官民の腐敗&」

 ---◇「過去ログ引用抜粋」
 http://blog.livedoor.jp/metujin-ekikyou/archives/36135149.html
《---◇「天の章」「中国や韓国と同じ行政の脛かじりの問題」

「卦  辞」
「頤。貞吉。観頤自求口実。」

「山雷頤 二」
 主卦「山雷頤 」(|::::|)
 変卦「山沢損 」(|:::||)
「二爻   爻辞   顛頤。拂経。于丘頤。征凶。」
「さかしまに頤(やしな)わる。経(つね)に払(もと)れり。
 丘において頤わる。征けば凶なり。 」
「象に曰く、六二の征きて凶なるは、行きて類を失えばなり。 」》


《---◇「占例、友人伊藤医師の子息の身上を占ふ」 
 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/760557
「国会図書館蔵、高島易断増補版 義の章 コマ番216- 」
「頤六ニ」(合略仮名、当用漢字に無きは修正の後引用)

 □文章が長大になってしまうので今回は引用を控えますが、この子息の
 方は中を得てはいても商業を営むには見込み違いが多く、これはまるで
 官吏の方々が立ち上げたビジネスが結局巨大な負債をかかえて最後に
 自治体に尻拭いしてもらっている様そのものの光景です。

 多々失敗をやったにもかかわらず似たような養いを求めるのは親類縁者
 までもの資産を亡失することであって、これを象伝に曰く、「行失類也」
 ( ゆきてうしなふ、るいを、なり)という。》

 *** 引用ここまで ***

※(典拠は「岩波文庫易経」より、以降引用は同左) 


ウクライナ問題を検索すると金融危機、ガス利権、エネルギー利権
の問題が出てくるようです。

---◇「参考アドレス」「NEVERまとめさん」
http://matome.naver.jp/odai/2139304862377792401
http://matome.naver.jp/odai/2139398101260367401 

---◇「Voices」 
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2014/03/post-632.php
 《ウクライナ問題、「苦しいのは実はプーチン」ではないか?
 2014年03月06日(木)13時54分》

□ 
チェルノブイリ事故の後始末の関係もあるのでしょうが、どうしても
国家的にこういう位置関係にあるようで、ロシアとしても痛し痒し
なのではないでしょうか。
基本にあるのは基本的に官民の腐敗を何とかする必要性です。

おそらくは、ウクライナを経由して欧州諸国にガスを配っていますから、
それにぶら下がるといった問題もあるんでしょう。

どこの国でも親の「天水」(公的資金)にぶら下がるといった事が習い性
になってしまうのはあまりいいことでは無い。

でありますから「屯 初」 
新たな産業を起していく必要性、元々いろんな資源があるような感じ
ですからね、この国は、なので本来は利権争いするよりは、
雇用の場を作る方が先のようではありますが。 


「水雷屯 初」変卦「水地比」(:|:::|)(:|::::) 
「初爻   爻辞   磐桓。利居貞。利建侯。」

これはシェールガスやら諸々の資源開発やらで時間稼ぎ
しつつ他の産業を起こすといった事をやってみるのも一案かと
思われます。
単純読みすると雇用の場を作るようにという象でもあります。 


---◇
「今のところベストの選択としては、ロシア側に留まるのがベスト」

「帰妹。往凶。无攸利。」

「雷沢帰妹 二」変卦「震為雷」(::|:||)(::|::|)
「二爻  爻辞   眇能視。利幽人之貞。」
「眇(すがめ)よく視る。幽人の貞に利ろし。」
「幽人の貞に利ろしとは、未だ常を変ぜざるなり。」

□ウクライナにとってベストの選択はこの場合、ロシア側に留まって、
ロシアから援助を受けられるなら受けた方が良いようです。 
独立するのはどうしても新しい「鼎」を作ってからですね。 



□「艮為山 四」変卦「火山旅」(|::|::)(|:||::)
「四爻   爻辞   艮其身。无咎。」
「その身に艮まる。咎なし。」
「象に曰く、その身に艮まるとは、これを身に止むるなり。」

□「旅」といえば例のチェルノブイリ事故の後始末残っているわけです
からね、それが完全に終結するまではロシアに面倒みてもらうのが筋
ってもんですよ。


◇◇「チェルノブイリ事故の後始末が終わらない限りは。」

「水雷屯 三」変卦「水火既済」(:|:::|)(:|:|:|)
「三爻  爻辞   即鹿无虞。惟入于林中。君子幾不如舎。往吝。」
「鹿に即(つ)くに虞(ぐ)なく、ただ林中に入る。君子は幾(きざし)をみて
舍(や)むるにしかず。往けば吝なり。 」

 日本で云えば福島が独立したいと云うようなもので、でもそれだと
さすがに世界に対して販路を開くにしても厳しいですしね。
最後まで面倒観てもらうのが一番。 
ただ先ほど書いたように、いつまでも公的資金ぶら下がりはダメですので
自立の道だけは作っておくことです。 


◇◇「プーチン閣下」

「離為火 四」変卦「山火賁」(|:||:|)(|::|:|)
「突如其來如。焚如。死如。棄如。」

この卦は毎度おなじみになってしまいましたが、例の南スーダンで
銃弾不足で孤立した韓国軍に出された卦であり、metujin のブログ、
ツイッターに出されていた警報。 ^^)

一口にいってこれは話が通じない相手という意味も強くあります。
日本と朝鮮(韓国)の関係を彷彿させる象でもありますから、
ロシア(プーチン閣下)としては面白く無いでしょうね。これは。^^) 
以前プーチン閣下を問筮した事がありますが、強面なのもこれは民を
思うからなんですね。 

また北方領土にしても、この方を外したら後は、・・・
これは処方箋としては、ウクライナが自立できるような産業育成
策を施すべきでしたね。

 曾ての連邦制を維持できるような話し合いを粘り強くやって頂きたい
ものです、あとプーチン閣下には○殺警報が出てますので、
警備さん方は気を抜かないで頂きたい。

閣下を失うのは世界にとって大きな損失になります。

落とし所は当然クリミア半島で手打ちといったところでしょうね。 



*** このテーマ② ここまで ***

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