2012年5月22日火曜日

metujin ekikyou 日誌 「京都25病院 自家発電機なし、計画停電2時間前通知対応不可問題」「天山遯 三」




metujin  ekikyou  日誌
「京都25病院 自家発電機なし、計画停電2時間前通知対応不可問題」
『大飯原発「期間限定稼働」案』「原発保険の引き受け先問題」
「電力使用制限令と計画停電の違い広報」
「負担提示問題」

『橋下氏「折衷案」で夏が乗りきれるかどうかを聞こうと思っていたが、
根本的にそういう問題では無いのが理解できた。
これはTPPで先が読めなくて投資行動が鈍って不況になっている
のと構造が同じ。
みんな何に悲鳴を上げているかと云うと、情報不足と決定の遅れで
「計画」が立たないのがその原因だと思われる。』

「この異常はいったい何が原因なのか ?」

「天山遯 三」

---記事引用---
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20120522-OYT8T00035.htm
地域 京都
25病院 自家発電機なし

電力問題で府が調査
府内の計173病院のうち少なくとも25病院で自家発電機の
備えがないことが、府の調査でわかった。府は「病院への電力供給が
止まるという万が一の事態への対策を検討する」としている。21日、
京都市内で、府が医療や福祉関係の団体を招いて開いた会合で明らかに
した。
---略---

会合では医療、福祉関係の団体がそれぞれ電力不足に対する見解を発表。
関西電力が、計画停電を実施する場合はその2時間程度前に関係機関に
通知する方針であることについて、京都私立病院協会の担当者は
「急に知らされても病院には非常に多くの医療機器があり、とても対応
できない。大変な事態になる」と訴えた。

(2012年5月22日  読売新聞)

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http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/news/20120520-OYT8T01079.htm?from=popin
地域 福井
大飯再稼働 橋下発言に県内賛否

“期間限定”「安全軽視」「町が潤う」
関西電力大飯原発3、4号機(おおい町)の再稼働を巡り、橋下徹・
大阪市長が19日の関西広域連合の会合で提案した「期間限定稼働」。
夏場に限って3、4号機を稼働させる「折衷案」に県内では困惑や批判
のほか理解を示す声も上がった。

西川知事は20日、福井市内で取材に「分からない。どういう
意味でしょうか」と述べ、橋下市長の真意を図りかねた様子だった。

ある県議は「基幹電源の原発は臨時的に動かすものではない。
(電力不足が懸念されているが)需給に関係なく、安全が確保された時に
稼働すればいい」と指摘。福井商工会議所の宮崎和彦常務は
「エネルギー政策の視点が欠けている。燃料費の高騰や安全保障を見据え、
国益を考えた議論がない」と指摘した。
---略---
関電広報担当者は「短期間運転は技術的には可能。安全性にも
問題はない」とした上で、「3、4号機には約1年分の燃料が
入っており、短期の運転はその後の運転や定期検査の計画がずれるなど
ロスが発生する」と指摘。「国が安全性を確認したプラントはできる
限り長く運転し、電力の安定供給に努めたい」と述べた。

(2012年5月21日  読売新聞)
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---前段---

このブログでは原発のお漏らし警報も出していますし、
この夏の関西は停電の警報も出しています、ですのでこれは
悩ましいテーマではないでしょうか。

実を云うとこの手の議論といいますか心配は掲示板等で
昔やった事があります。
大きな電源元に何かあったらどうするんだろう ?
なんてのは電気をかじった人間なら誰でもが心配する事ですからね。
医療系なんてのは真っ先に心配しないといけない、
医療、冷凍庫、防災系、防犯系、衛生系、非常照明、通信データ系、・・

metujin  は易卦を通じて原発災害、東電さんを批判しているように
映るかもしれませんが、災害が起きてからのニワカ批判者ではありません。
すでに十年以上前から心配してきた人間です。

昨年関東では原発災害による広域停電が行われましたが、
交通信号機が停止して交通事故が起きたりしている。
これはいくらなんでも系統別になっているだろうと思っていたものまで
系統が別れてなかったのは唖然とした。

通常の大規模ビルや施設であれば、非常時の考え方は設計上に
組み込まれていて、近年においては定期点検用の外部発電機からの
定期点検用受電盤を設け、非常用の回路負荷を系統別けしたり
しているようです。
こういった通常ビルにおける防災防犯非常回路設計思想は広域行政
においても反映させるべきではないでしょうか。

《関西電力が、計画停電を実施する場合はその2時間程度前に関係機関に
通知する方針であることについて、京都私立病院協会の担当者は
「急に知らされても病院には非常に多くの医療機器があり、とても対応
できない。大変な事態になる」と訴えた。》
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以前も書きましたが、電力インフラのようなものは通常止められないもの
ですから法定点検時を狙って系統細工するにしても年に何度も機会が
あるわけではない、
なので計画停電のお知らせをするなら一年前にはこういった話がないと
いけない、遅くとも半年前までです。
また予算も確保しておかないといけませんので予算の上からも早い方が
よい。

実行するにおいても
主任技術者、工事業者、計画立案各方面通知等々もろもろの手配が
いりますからね。

更に
《・2時間程度前に関係機関に通知する方針・》

これもあまりに考え方が甘いのではないか。?
こういった非常系負荷はもとより一般電源系であっても工場だとか一旦
動かしたら止められない負荷もありますからね。
これでは各方面何も計画が立たない事になる。

二時間前に通知停止がやりたいならこれは最低限一年前から通知しておいて
各ユーザー様に事前に細工するなり、自家発電の手配なりをやって
おいて貰わないといけない。
あと数ヶ月でこれらの細工をするのは業者の手配、発電機の手配諸々
厳しいのではないか。 ?

受電ユーザーは今度はテナントさんへの責任を負っているわけであり、
テナントさんに非常用負荷系医療系のユーザーさんがいないとも限らない。

震災からもう一年も経つのにこの対応は明らかにおかしい、
これでは震災直後の東電さんとあまり変わらず
易卦を使わずとも変です。
これでは電力インフラを扱う姿勢において問題があると言わざるを
得ないのではないか、そのように思います。

《 大飯再稼働 橋下発言に県内賛否 》

橋下氏の原発に対する考え方の1つとして

---橋下大阪市長 記者会見引用----

http://www.youtube.com/watch?v=SNQW_Mew-1o&feature=relmfu
【2012.05.17】橋下徹大阪市長 記者会見(3/7)質疑応答
9.00-
やっぱり僕は保険の引受ですよね、
あの-原発問題、単純な原発再稼働の問題とはちょっと違って、
株主という立場で経営に対しては口を出すということですから
そこで重要なのは当該事業が、あー当該事業のそのリスクと云うものが、

きちんと市場性をもった形でリスクヘッジができるかどうかというのは
ひじょうにこれ株主の判断としては必要なところだと思うんですね。
ま世の中の事業でえー保険の引き受けが無い、事業ってものは殆ど
ないです、それは、保険の引き受けがない事業、リスクってものは、
それはもうヘッジできないリスクってか、あー科学的にはね、科学、
技術的には対処ができるのかもわからないけども、市場が
そういうリスクは引き受けられないと判断をしているものについては
やっぱ株主として事業継続について異議は出さなきゃいけないんじゃない
かと思いますけどね。
あーそりゃ科学的、技術的には乗り越えられるそういうリスクなのかも
わかりませんが、ただ市場がみんなそれ引き受けてくれないんですから
そういうリスクをね、そういう視点であの今回は株主としてのをー
意見をしっかりいいたいですけどね、今回の原発事業というものは
ホントにこれあのー資本主義のルールの中でリスクヘッジされてる
事業なんですか、?ているまあそこの問いかけですけどね。

---略---
そりゃ保険引き受けのないリスクなんてものは経済合理性ないですよ、
それ、・・

==============引用ここまで==============

確かに保険無しの事業で何かあった場合はどうするのかといった
問題もあるでしょうね。
福一から先は保険の引受先が厳しいでしょうからね、物事は総合的に
判断することが重要ではないでしょうか。

橋下氏が述べる「期間限定稼働」と云うのは妥協点としてもっともな
落とし所ではないかと思う次第。


----橋下大阪市長 記者会見引用-----

http://www.youtube.com/watch?v=QgD7SDV7MZo&feature=relmfu
5月18日登庁時市長囲み取材

2.20-
記者

政府は使用制限令は回避する代わりに計画停電を計画し始めている
わけですけども、この手法に関してはいかがでしょうか。

橋下氏

それは二者択一の話じゃないと思いますよ、
使用制限令をやればどうなるのか、計画停電をやればどうなるのか
そういうところをみせて、え-電力使用制限令の方が影響が大きいと
言うことであればそれは計画停電と云う話もあるんでしょうけども
その意思決定のプロセスってものが僕はちょっと理解できませんね。
も、こういう関西府県民の生活にい多大な影響を与えるような
そういう決定についてのま、そのプロセスですね、こりゃできる限りね、
あの開示をする、すべて見せる どういう経緯でどういう判断をしたのか
そういう事をみせて、国民の皆さんに納得してもらうのが本来の政治の
プロセスだと僕は感じてますからあの電力使用制限令を回避して
計画停電と云う判断もまそれは1つ判断であるのかもしれませんが、
それは電力使用制限令がどういうものなのか、ということを見せてもらわ
ないと僕もわからないですからね、
なぜ電力使用制限令を止めて計画停電に備えるかと云うのはそれは僕も
ちょとわからないですね。
ま、計画停電の前に電力使用制限令であのー停電というよりも
みんなで事前に控えるということの方が僕は納得してもらいやすいと
いう風に思っているんですけども。
ただそれはね、電力使用制限令がどういうもので計画停電がどういうもの
かそういうものを比較した上でないと判断ができないわけですから、
あのやるやらないは別としてどういうものになるのかというところを
しっかりあのーもう準備をしてそれを開示すると云う事が必要だと
思ってます。
---略---

---------
http://www.youtube.com/watch?v=ycbAwgohE4U&feature=relmfu
5月18日退庁時市長囲み取材
12.00-

・負担というのはどれぐらいまでなのかきちんと固めてですね、
今度は府民の皆さん、市民の皆さんに示さなきゃいけないですね。
今度は負担を示す、そういうステージになったと思います。
あの負担がゼロというわけではないですから、どこまでの負担なのかと
言うことをしっかりと関西府県民に示すと云う事が、今度僕らの役割
だと思うんですけどね。
事前にそれを示して、ここまでの事をやっていただかないと駄目です
ってことをしっかり事前に示すと云う事が、危機管理のもうあの
もうほんとに危機管理のイロハのイというかそれはもう事前に示すと
云うことですから、それがどこまで出来るかと云うことですよね。
--終わり--

===============引用ここまで=========================

当初単純に橋下氏の折衷案で夏が乗りきれるのか否かを「易」に
尋ねようと思っておりましたが、
橋下氏の演説を聞いて考えが変わりました。

これははっきりいって本来電力屋さんが考えて報告広報
スべきことです。
行政とて電力屋さんから観たら顧客の一人ですよ、
その顧客にここまでやらせるのでしょうか ? 
しかもこの時期に ?
手順的にもかなり甘いように感じます。

原発再稼働にしても事故原因を追求して再発防止してからであるし、
保険の引き受けにしても、また顧客に負担をお願いする
営業面の手順においても同様。
電気を扱う会社がこんな説法を部外者から貰うなんてのは恥ずかしい事
だと個人的には思います。

夏場のピークまであと数ヶ月なのに行政側の口からこんな発言が
出てくるなんて正直唖然と云うか、びっくりと云うか。

---問占---

「占題」
「京都25病院 自家発電機なし、計画停電2時間前通知対応不可問題」
『大飯原発「期間限定稼働」案』「原発保険の引き受け先問題」
「電力使用制限令と計画停電の違い広報」
「負担提示問題」

『橋下氏「折衷案」で夏が乗りきれるかどうかを聞こうと思っていたが、
根本的にそういう問題では無いのが理解できた。
これはTPPで先が読めなくて投資行動が鈍って不況になっている
のと構造が同じ。
みんな何に悲鳴を上げているかと云うと、情報不足と決定の遅れで
「計画」が立たないのがその原因だと思われる。』

「この異常はいったい何が原因なのか ?」

「天山遯 三」



---以降過去倉庫へ---
2012.09.

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