2014年11月29日土曜日

metujin ekikyou 日誌ツイッター篇共通 『 仏像窃盗に「物質世界に執着はダメ」 古舘キャスターの「説教」に視聴者  大反発 』 「沢火革 三」







metujin  ekikyou  日誌ツイッター篇共通
『 仏像窃盗に「物質世界に執着はダメ」 古舘キャスターの「説教」に視聴者
 大反発 』
「沢火革 三」

◇「サブタイトル」
「仏教には欲の教えもある。」


---◇「記事引用」
http://www.j-cast.com/2014/11/26221759.html

《仏像窃盗に「物質世界に執着はダメ」 古舘キャスターの「説教」に視聴者
 大反発
 2014/11/26 14:43 》


 《  事件は25日の「報道ステーション」(テレビ朝日系)でも取り上げられた。
 しかし古舘さんはニュースの冒頭、「これも腹が立つ訳ですけれども、
 別の面から考えますと、仏教ってのは、そもそも生きる上で物質世界に
 とらわれている、その執着をダメだよっていう教えでもあるんですけどね」
 と切り出したのだ。》


///// 引用ここまで /////


---◇「前段」 

 仏教系のものをやりますと「天地否」系のフォロワーさんが解除されるよう
ですので、今回もどれだけの方が消えるのか楽しみに ・・・ ^^) 

 孔子は「朽(ふ)木はえるべからず」と述べたようですが、

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/idiom/%E6%9C%BD%E6%9C%A8%E7%B3%9E%E7%89%86/m0u/

《朽木糞牆 出典
 『論語ろんご』公冶長こうやちょう。
 「宰予さいよ昼寝いぬ。子曰いわく、朽木は雕えるべからず、糞土の牆しょうは
 ?ぬるべからず。予よに於おいてか何ぞ誅せめん」 
 (孔子の弟子の宰予が昼寝していた。それを見た孔子は言った、
 「腐った木には彫刻できないし、腐りくずれた土壁には上塗りできない。
 お前に対しては何を叱しかろうか、叱っても仕方ない」) 》


 まったく見本のような言論です。

◇中村元氏著「龍樹」61.p 
《かかる実践的認識を智慧の完成(般若波羅蜜多)と称し、
 与える(布施)・いましめをまもる(持戒)・たえしのぶ(忍辱)・
 つとめはげむ(精進)・静かに瞑想する(禅定)
 という五つの完成と併せて<六つの完成>(六度、六派羅蜜多)と称する。》

精進も持戒も執着がなかったらやれるものでは無い。 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◇上記典拠(中村元氏著 龍樹より、大智度論の項 401p~)
《 般若経典の一つである「摩訶般若波羅蜜経」(「大品般若経」)に
対するナーガールジュナの注釈である。》

402p 項目 
《いかなるものを名づけて悪となすのであるか》
《1 <殺生の罪> 》

405p-406p
《2 <盗みの罪 > 》
《財物に二種類ある。他人に属するものと、他人に属しないものとがある。》

《問うていわくーー<不盗 >にはどのような利があるのか。
 答えていわくーー生命には二種類ある。
 第一は内的な生命であり、第二は外的な生命である。
 もしも(他人の)財物を奪うならば、これは外的生命を奪うのである。》

◇ こういう極端を引用すべきでは無いのかもしれないが、仏教に於いては
「盗み」の罪は「殺生の罪」に ・・・ 
ましてや僧籍にあるのならなおさらのことではあるまいか。
 

仏像一つを作製するにしても、素材である良い材木に執着しなかったらできる
ものでは無い、
《朽木は雕えるべからず 》

仏教文化を継続させ、後世に伝えていくにしても、教えや文化遺産に
執着しなかったらできるものでは無い。

何より仏教には精進の教えがある、「執着して執着して精進」した果てにある
のが煩悩苦悩からの解脱滅尽( metujin  )になるのであって始めっから
執着がダメなんて考えならば、仏教はおろか世間の仕事一つものにする
ことができないだろう。

 これをして、「朽木糞牆」と云うのではないだろうか。

欲と精進とは一体のものです。
これは原始仏典から大乗仏教まで一貫したもののようです。 
(そもそも欲を冠する教えまである。) 

 もっといいますと、涅槃という彼岸に渡るのに仏陀は「筏の喩え」を
使われるわけですが、
喩えは悪いが、
これは老後に安泰な生活(涅槃)を送るためには若い時に老後に備えるという行い
が必要であって、

それは彼岸に到達するために「筏」を執着して作る必要があるのに同じ、
筏を作ること(仏道) 
これに執着せずに「老後の安泰な生活(涅槃)」という果報というのは無い
わけです。
これは「道慧」と「果智」の違いでもあるんですね。

 確かに果としては「執着が捨てられる」のでありますが、過程に於いては
教えと道の「筏」を執着精進して作らないといけない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 古館キャスターの言い分は、肝心の筏を捨てよと述べているのに同じであって
仏教の考え方からいっても異常な言論なのが解るのではないでしょうか。


ということで
 考え方は仏教の文化遺産にしても同じ。

 朝鮮に関しては李氏朝鮮の時代に仏教を大弾圧したわけですから、今の韓国が
どんなに屁理屈をつけようが、大事な遺産を破壊してきた歴史は拭えない
わけです。 

◇ 
 仏教の議論は広大多岐に及びますからね、これをやり始めると時間も
お財布も空っぽになりますからして、
それこそ「空」になりますので、 ・・・  ^^)

大乗仏教八宗の祖と云われる「龍樹」(ナーガールジュナ)と云う方の議論
相手は説一切有部(サッバッティヴァーダ派)
この方々の「有」の教えに反論しての「空」になるわけですから議論の
片側だけ取り出して(ほにゃらら・・)云ったとこでこれまた、
間違うかと思われます。

 自分たちの都合のよいところだけを取り出す手法というのは「カルト」的
団体がよくやりますのでこういう公的な職に就く方々は気をつける
べきではないでしょうか。 



---◇「問筮」

『 
《仏像窃盗に「物質世界に執着はダメ」 古舘キャスターの「説教」に視聴者
 大反発  》

 この陰陽は何か。』

「沢火革 三」


「卦  辞」
「革。巳日乃孚。元亨利貞。悔亡。」

「沢火革 三」
主卦「沢火革 」(:|||:|)
変卦「沢雷随 」(:||::|)
「三爻  爻辞  征凶。貞厲。革言三就。有孚。」
「征けば凶なり。貞しけれども厲(あや)うし。革言三たび就(な)れば、
 孚(まこと)あり。」
「象に曰く、革言三たび就れば、また何(いず)くにか之(ゆ)かん。 」
※(典拠は「岩波文庫易経」より、以降引用は同左)


****************

 
 ◇この卦はこの前から書いておりますように我が日本国の 2014年、年筮
に提示された陰陽です。

 ---◇「年筮過去ログ引用」
 http://blog.livedoor.jp/metujin-ekikyou/archives/35403146.html
《2014/1/41:11
 metujin ekikkyou 日誌 下書きツイッター篇共通 
 ③ 新春の各国の年筮他雑談。》

 ありていにいえば、衆院解散選挙を予見したものであるとも云える
わけです、

 変卦に隠れている卦が「随」 世間目線が「鼎」と「蠱」、しかも
上爻卦外(国)と対応した三爻ともなれば ・・・
 解説不要でしょうね、これだとね、
以前からあちら系の香りを漂わせていたようですから、こういうことをやっては
いけませんね。 

「鼎」と「蠱」の関係というのは、
法治国家と人治国家の違いに同じでありますから、古館氏にしても
どんな事情があるにせよ、こういう偏った言論をすべきでは無いわけです。 


◇易より追加「火雷噬ロ盍 上」 
( これ以上の罪を重ねさせないよう諭すのが本来の仏教説話 )


「卦  辞」
「噬ごう。亨。利用獄。」

「火雷噬ロ盍 上」
主卦「火雷ぜいごう」(|:|::|)
変卦「震為雷   」(::|::|)

「上爻  爻辞  何校滅耳。凶。」
「校(くびかせ)を何(にな)いて耳を滅(やぶ)る。凶なり。」

(繋辞下伝)善積まざればもって名を成すに足らず。
悪積まざればもって身を滅すに足らず。小人は小善をもって
益なしとなしてなさざるなり。
小悪をもって傷うことなしとなして去らざるなり。
故に悪積みておおうべからず、罪大にして解くべからず。
易に曰く、校を何いて耳を滅る、凶なり、と。

高島易断 上経四 コマ番号「30」
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2937049
高島易断 上経四 高島嘉右衛門 著
 「国会図書館蔵、高島易断 噬ロ盍上九 29-30 」
(合略仮名、当用漢字に無キは修正)

『繋辞二曰ク。善不積不足以成名。悪不積。不足以滅身。小人以
小善為无益而弗爲也。以小惡爲无傷而弗去也。故惡積而不可掩。
罪大而不可解ト。今ヤ此爻。悪積ミ罪大二シテ。刑極ルノ地二
アリ。逃ルル所ナクシテ。刑ヲ受クベキモノナリ。其凶知ルベシ。
---略---』

『□占 是レ一歩ヲ過(アヤマチ)テ。千里の差(サ)ヲ生スルノ
時とス。一念不善ヲ改メズシテ。覚エズ大悪二陥ラントス。宜如
ク人ノ諌メを聴キ。方向ヲ過ツナク。改心シテ。善二遷ランコトヲ
要ス』

◇ 変卦に隠れている「震為雷」は韓国系の問筮によく顔を出す卦でもあり、
近くは小淵優子氏の入閣の是非を易に質した際に提示された陰陽です。

この爻は

「利用獄」の罪が外に顔を出すまでに育ったヒジョウに罪が深い爻です。
外卦を日の丸の離(|:|)とするならば、朝鮮半島での「震為雷」たる
騒乱から仏教文化遺産が逃れるための受け皿になったのが日本であって

朝鮮の方々はそれだけ仏教に関しては罪深いことをやってきた経緯がある。
でありながら盗んでそれを取り戻すなどといった戯言に対しては厳しく
諭す必要があるわけです。 

となれば、
古館氏が仏教説話をするにしても、

『・・宜如ク人ノ諌メを聴キ。方向ヲ過ツナク。改心シテ。善二遷ランコトヲ
 要ス』

 こういう説法をするのが本来の筋道になるわけです。 



///////////////

*** 蛇足 ***

 蛇足ですね、これも、

仏教では受戒して「戒体」というのを作るわけですが、
(出家にして泥棒に入った坊さんはすでに比丘としての四重禁を平気で
破ったことになるわけですが。)

易経の戒は陰陽を提示して易占AパターンBパターンのうちその悪い方に
向かわないような「戒」が説かれているわけです、
たとえば「随 四」ですと、

「沢雷随 四」(:||::|)(:|:::|)
「四爻  爻辞  隨有獲。貞凶。有孚在道以明何咎。」
「隨いて獲ることあり。貞なれども凶なり。孚(まこと)あり道に在りて、
 明らかなれば、何の咎かあらん。 」

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2937048
高島易断 上経三 高島嘉右衛門 著
 「国立国会図書館蔵、高島易断 随 九四 36 -」
(合略仮名、当用漢字に無キは修正)

『九四。隨有獲。貞凶。有孚在道以明。何咎。
 象曰。隨有獲。其義凶也。有孚在道。明功也 

此爻。陽剛ノ才ヲ以テ。臣位ニ居リ。君ノ意ニ承順シテ。其寵任
ヲ得ルナリ。然ルニ貞凶ノ戒アルモノハ。三爻ノ陰。来テ我ニ
従フ。之ヲ随有獲ト謂フナリ。蓋シ陰ノ来リ従フハ。陽ノ最モ
説ブ所ナレバ。其喜ノ余リ。漫ニ愛情ニ流レ。正邪ヲ分タズシテ。

其言ヲ信ズルノ恐レアリ。故ニ凶ヲ免レザルナリ。之ニ処スルニ。
孚ト明トヲ以テスレバ。能ク咎ヲ免ルベシ。蓋シ其心誠ナレバ。
邪進マズ。其心明ナレバ。欺カルルコトナシ。
此ノ如クニシテ。始テ過ナキヲ得ベシ 』


 その順として随(した)がってきた者を寵任するにしても、キチンと正邪
の判別をつけなかった場合は凶なんですよと、こと細かに指示している。

仏教は確かに完全な教えなのでしょうが、さすがに一般の方が通常の生活
に於いてその戒を守るというには厳しいのではないでしょうか、
(そもそも仏教の戒は慧を得るための禅定を作る前提がありますからね。)

脱線ですが、禅宗の坊さんが破戒無慙だったりするのは逆に悲しいことですね、
お釈迦さんが涅槃と間違えるなよ、と教えた禅定を作る機会に恵まれた
わけですからね。
( これは勿体無いことなんですね。 ) 

 あと以前も何度か投稿しましたが、本来の釈迦が説いた教えの肝は
「感覚器官とその対象の教え」になるわけです。

 尚これまで書いたのは metujin  の私見でありますので、仏教に詳しい方の
反論もあるでしょうが、ご勘弁いただきたいと思います。


「噬ロ盍 二」「噬膚滅鼻。无咎。」(|:|::|)(|:|:||)
 易が追加をくれたわけですがややこしい問題の「戒」はこれはやはりプロの
方に相談するのがよいものと思われます。易占に於いてもこれは同じ
ということで。 
(ただ これも仕事の跡をよくみてから相談相手を決めることは忘れない
 ようにしていただきたい。)


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