2012年8月7日火曜日

閑話休題8月コーヒータイム  サブタイトル「易」は当てものが嫌い ?




閑話休題8月コーヒータイム

 サブタイトル「易」は当てものが嫌い ?
 

先に書いておきますが、今回のは後出しになるものですから
その点踏まえて読んで下さい。
尚この先引用に際しても後出しのものをソレらしく出すような事は
しません。

NASAのキュリオシティ火星探査機が着陸に成功 したそうで
おめでとうございます。

これも当日午前に「坤為地 二」「山地剥 二」を得て


 『 火星は寒そうだね、
 概ね成功しそうだけど、落下の衝撃で駆動系かどこかが厳しく
 なりそうな感じですね。

 時間が経ってからだとは思いますけどね、厳しくなるかも
 しれないですね、
 上手くいけばしばらくは動きそうな感じですが。
 二爻なので足回り。 ちょと厳しいかな。 』


の文章を投稿しようとして易にいいかと尋ねたところ書くなとの事
その後成功のニュースがでてから、何故に書くのを止めたのかと
尋ねますと、

「噬ごう 二」
単なる当てものには未来は無いよと返してきた。
ここにも「旅」と「鼎」の違いが観えるようです。

それで、若干の疑念が残りましたので
当てものもやらんことには信用は生まれないだろう。と述べると

「明夷 上」「不明晦。初登于天。後入于地。」

 「・・後には地に入るとは、則(のり)を失うなり。」
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だそうです。
確かにこれまでの衛星の落下であるとかは問占に人への被害の有るなしで
尋ねていますのでこれは「易」の理念と一致しますが
今回のは成功しても失敗しても人間の生活とは関係ないですからね。

 もっと云うと人の生活から軸足を離してしまうと、こういった
科学技術の類は全て軍用に転用可能ですから、
その時は関係なくとも、結局は「易」が好む道からは外れていくように
なる。
 なので「イケマセン」と云う事みたいですね。

 これも「易の使用上の注意」易者の行く道、沢天夬 上爻変 に
追加しておきたいと思います。


---易と云う占術を使っての「豊」は使用上の注意をよく読んで-----


「雷火豊 上」
主卦「雷火豊 」(::||:|)
変卦「離為火 」(|:||:|)
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「雷火豊 上」
「上爻  爻辞  豊其屋。蔀其家。うかがえば其戸。闃其无人。
 三歳不覿。凶。」
「その屋(おく)を豊いにし、その家に蔀(しとみ)す。
 その戸を闃(うかがう)に、闃(げき)としてそれ人なし。三歳まで
 覿(み)ず。凶なり。」
「象に曰く、その屋を豊いにすとは、天際に翔(かけ)るなり。
 その戸をうかがうに、闃としてそれ人なしとは、自ら蔵(かく)るるなり。」
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「象伝」その屋を豊いにすというのは、天の際にとどくほど屋根を高く
すること、つまり自分一人で思い上がる事である。
その戸とうかがうに、げきとしてそれひとなしというのは、
自分からとじこもって隠れることである。
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 「離」は血の色、目であり、顔、頭部、上爻はその頭部から血が
吹き出ていますのでこれまた物騒な。
これは国が倒れ民衆から血が流れ散り散りになる象でもあるわけ
ですが、
上爻は五爻の君子にアドバイスする位置、それこそ易ができてしばらく
の時代はこんな感じで皇帝に「神意」を伝える役目や位置に「易者」さん
がいたわけです。

この場合の上爻は神意を皇帝に伝える位置にいる方と読む事ができる
かと思われます。
時代が下がるにつれ、これが臣下の一人となり、現在にいたっては
易者さんなんてのは 胡散臭いものの「代名詞的」存在。 ^^)
筮竹パほぉ~マンスの霊感商法まで登場する始末。

「離為火」はそういう戦争やらないで平和な時代を順次続けていく
そういう役目。
以前も引用しました通り「易」は天子皇帝に神意を伝え、できるだけ
民衆に血を流させない意図があり、それが「辞」にねりこまれている。

  「火天大有 三」
  主卦「火天大有」 (|:||||)
  変卦「火沢けい」 (|:|:||)

  「三爻  爻辞   公用亨于天子。小人弗克。」
  「公もって天子に亨(きょう)せらる。小人は克(あた)わず。 」
  「象に曰く、公用て天子に亨(きょう)せらる。小人は害あるなり。 」
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したがってここに帰ってくる。
易のような占術を使う場合は、「民の生活」や「鼎」に配慮しないもの
は一時利益をあげて「豊」となっても、この上爻にいってしまうようです。
ある意味これも使用上の注意として押さえておくべき事になる
のではないでしょうか。


---世間一般に損害を与えない運用を ---

「巽為風 上」
主卦「巽為風 」(||:||:)
変卦「水風井 」(:|:||:)
「巽為風 上」
「上爻  爻辞  巽在牀下。喪其資斧。貞凶。」
「巽いて牀下に在り。その資斧を喪(うしな)う。貞しけれども凶なり。」
「象に曰く、巽いて牀下に在りとは、上窮まるなり。その資斧を
 喪(うしな)うとは、正しく凶なるなり。 」
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 この卦徳は福島災害において情報が得られず避難するに避難できなかった
自治体へ示されたものであり、あとはギリシャかな。
所謂「風林火山」の逆をいくもの

「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」

疾きこと山の如く、動かざる事風の如し。 ^^)

変卦は「井」の生活の卦ですからね、上から下まで易を使うものが商売で
それに配慮する事を忘れると昔なら、首チョンパ、今ならその立場から
退く象でしょうね。
なので最低限今回のテーマであるところの「民」とその「生活」に
配慮する事だけは念頭において「易」と云う占術を学び使用されるように
との事らしいです。
 世間一般に損害を与えない、そういう運用を。

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