2012年8月29日水曜日

metujin ekikyou 日誌  サブタイトル ◇『仏教の陰陽は「雷山小過 上」一致したチベットの統治機構』「天雷无妄 上」


metujin  ekikyou  日誌

サブタイトル
◇『仏教の陰陽は「雷山小過 上」一致したチベットの統治機構』

「ダライ・ラマが11月に来日」
「対話で焼身自殺止まる」チベット亡命政府首相、中国を非難


---記事引用---
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120827-00000563-san-int
ダライ・ラマが11月に来日へ
産経新聞 8月27日(月)22時15分配信
拡大写真
ダライ・ラマ14世(緑川真実撮影)(写真:産経新聞)
 ダライ・ラマ法王日本代表部事務所は27日までに、インドに亡命中の
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世が11月に来日する予定
だと発表した。同事務所によると、ダライ・ラマ14世は11月4日に
横浜市内で、11日に那覇市内で法話や講演を行うなどとしている。
中国政府はこれまでの来日時にも日本政府に入国を認めないよう抗議
している。
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http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/576843/
「対話で焼身自殺止まる」チベット亡命政府首相、中国を非難
2012/07/16 10:11
膨張する中国
 インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府のロブサン・センゲ首相は
15日付の米紙ワシントン・ポストに寄稿し、中国国内で相次いでいる
チベット族の焼身自殺は「中国政府が対話を通じたチベット問題の平和的
解決を提案すれば即座に止まる」と訴え、中国政府を非難した。

 首相は、インドに亡命したチベット仏教の最高指導者ダライ・
ラマ14世の帰還を求めて、2009年以降で僧侶や学生ら43人が
焼身自殺を図り、このうち32人が死亡したと指摘。焼身自殺を選ぶのは、
中国国内では抗議デモに参加しただけで逮捕や拷問を受け、時には死の
危険すらあるなど「言論の自由が全くない」ためだと説明した。

 国際社会は「中国の影響力という“雑音”を排除して、チベット人の
悲鳴を聞く時が来た」とし、チベットの悲劇がさらに拡大する前に具体的
な行動を取る必要があると強調した。(共同)

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---「前段」---

以前あまりにチベットの方々の焼身自殺が続くので易に尋ねた事が
ありました、でその時は書いてはいけないと言うんで、結局投稿するのを
避けたわけですが、
そもそも「易」に本格的に触れる以前からこういった問題には
あ~じゃないかこ~じゃないかと想いをめぐらしてきたわけです。
偏頗な仏教ヲタでしたからね。

易に知恵を尋ねる以前からの持論は、宗教と政治を一緒にしてはいけない、
というものです。
とくに仏教のようなものはそうですね、
今の南伝上座部の僧侶の方はそれこそ本の印税すら気を使うようですが
本物の仏教、原始仏教のようなものは、政治もカルト的なものも
付け入る隙が一切無い。


http://homepage3.nifty.com/hosai/dammapada-01/suttanipata-all-text.htm
(SN4-81)

何か説法をしてその見返りに、あるいは「報酬」としてお布施を貰うのは
一切ダメ。
托鉢はあくまで托鉢で廻る。
インドやタイ、ミャンマーのような温かい国であれば樹下石上が可能であって
何も持たなくとも托鉢で賄う事が可能でありますが、これが
僧院に定着するようになり、寒いところ北伝を開始するようになると
どうしたって衣食住、温かい地方のようなわけにはいかなくなって
戒律にしろ何にしろ地方に合わせたものになり、政治とくっついたりして
宗教仏教としては歪な存在になった。
ここに「政治」的なものや「カルト」的なものとくっつく土台ができた
わけです。

対価を得て何かをする行為はたとえ説法のようなものであっても「商行為」
と見なされて「出家」の正しい生活法では無いわけです。
(これはおそらくは欲心が湧くからではないでしょうね )

ですが、こんな事はこの現代社会においてはほぼ不可能でありましょうから
昨年でしたか、易に本当の仏陀の教え、お釈迦さんをして「易」に
尋ねたところなんと返って来たかといいますと、今でも覚えておりますが

---まともな仏教の陰陽は「小過 上」爻---

「雷山小過 上」
主卦「雷山小過」(::||::)
変卦「火山旅 」(|:||::)
-------------------------------

辞を抜きにして考察してみますにこれはこの通りですね、裏事情が
「風沢中孚」の「大離」(|:|)教えと宗教。
しかもこれは「無我」「非我」の教法「三法印」「四法印」でありますから
三界の生存を望まない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E7%95%8C

《三界(さんがい、tridhātu)は、欲界・色界・無色界の三つの総称。
 三有ともいう。》

仏教の分類では今こうやって暮らしている世界は欲界。
色界というのは
 《この色界は禅定の段階によって、4つ(四禅天)》
瞑想の修行をして「ラリパッパ」しているような高い境涯であっても
アキマセンと言う事らしいです、これは「梵網経」と言うお経でお釈迦さん
が、この境涯をもって「この素晴らしい境涯こそが涅槃なのだ」
と言う方々を批判しておられます。 ^^)
この世界はまだ物質的条件を得ていますのでコンタクト可能な次元。

無色界というのは禅定の高い世界ではありますが、これは完全に心だけの
世界であり、物質とは関わりを持ちませんからこちらからはコンタクト
できないそうです。

なのでお釈迦さんは悟りを開いて、かつての禅定のお師匠さん達がこの
無色界に入ってしまってコンタクト不能でありますから惜しまれたとか
・・ 
 上座部のお坊さんの解説本では世界中で神とコンタクトしたであるとか
歓喜しただとか宗教的なものは良くて「初禅」の段階だそうです。
何故に解るかといいますと、彼らは心の分析を詳細にやりますので、
どういう心があるのかそれを見れば、段階まで解ってしまうとの事。
「歓喜」のような心がある段階はまだ初禅の段階のようです。


---この陰陽の特性上 平和的な教えなのに常に政治的なものや
 「旅」戦争のようなものとご縁がある。          ----

 こんな事を書くと metujin  はいつも「仏教」も「易」も「中」「中道」
の教えじゃないかと言う反論を返してくるかもしれないですが、
仏教の場合は我々が普通に生活する「欲界」どころか禅定の究極の段階
である「無色界」まで含んで、それを一つの世界と見做し、尚且つ
その生存を望まない教えであり、相依象関係「無我」を悟らせようとする
のであり、ある意味「心」に偏っている。

「易」は陰陽によって我々が生活するこの世界の状況を明らかにし、
現実的な対処策を教えるものでありますので、
現実的な対処策と言う面においてこれは当然「易」が受け持つ範疇と
言う事になるのではないでしょうか。

それで仏教の陰陽は先に引用した通り「小過 上」爻でありますので
これは現実世界においては変卦「旅」たる戦乱であるとか、
政治的宗教的権威主義に陥りやすい。
したがって仏教と言う宗教は

「雷山小過 上」
「上爻    爻辞    弗遇過之。飛鳥離之。凶。是謂災せい。」
「遇わずしてこれを過ぐ。飛鳥これに離(かか)る。凶なり。是を災せいと謂う。」 
「象に曰く、遇わずしてこれに過ぐとは、已だ亢(たがぶ)れるなり。」
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 象に曰く、遇わずしてこれに過ぐとは、已だ亢(たがぶ)れるなり。 
 ※「災せい  災は天災 せいは人災、この場合は後者に重点を置いて
   人のみずからなせる災いの意」
  ------------------------------

どうしてもこういった政治的その他リスクがあるのだと言う事になるのでは
ないでしょうか。
ダライ・ラマ猊下がそうだとは云いませんがすくなくともチベットと言う
国とその民が今置かれている環境のそもそもの元はここにあったのだと
思われるわけです。
国教にするのは構わないですが、これは当然政治的には切り離して国際社会
の現状に即した現実的なものにしなければなりません。
神様仏様は良き方かもしれないですが、価値観がまるっきり逆の人達だって
いるわけです。

自分はこれを「お人好しバ○」を作りだすリスクがあるシステムと
見做しております。

変卦側を観ますと外卦に「離」(|:|)たる法王を戴く
国 (|:||::) それが→ 「小過」(::||::)その法王様が
外国に亡命せざるを得なくなった。
しかも変卦の卦名は「火山旅」となる。亡命の象辞ですね。

「仏教」の陰陽として「易」が示したのがそのまま当てはまる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

---チベット問題に見る「旅」「小過」たる統治機構の危険性 ---

「雷山小過 上」
主卦「雷山小過」(::||::)
変卦「火山旅 」(|:||::)
-------------------------------

仏教の陰陽は政治的に見るなら、「法王」を戴く国家統治機構「旅」であり、
それはやがて国家を失う「小過」(大坎)といった陰陽に繋がるものだと
言う事です。

---宗教を選択するのか国家民族を選択させるのか逆に決めた方
  がよいのでは。                ------

それで陰陽は失念しましたが、年も改まりましたので書きますと
「易」が言うには
本当に宗教を選択するのであれば、チベット崩壊によってチベット仏教
が世界中に伝播したのと同様、
比叡山のキャッチフレーズではありませんが、国家民族に拘る事無く、
「一隅を照らす」仏教徒としての対処ができなくは無いとの事。

「比丘」は袈裟をつけてそういう姿形をしているから「比丘」なのでは
ない、「比丘」の状態にあるから「比丘」なのですね。
「比丘」の状態とは何かと云うなら「説法」であり「仏教」の修行です。

実際弾圧された状況でこれを云うのは芳しくないでしょうが、一応は
そんな感じでしたので今書いておきます。


---チベットの陰陽はこれだったようです。 ----

「天雷无妄 上」
主卦「天雷无妄」(|||::|)
変卦「沢雷随 」(:||::|)
---------------------------------
「天雷无妄 上」
「上爻   爻辞    无妄行有わざわい。无攸利。」
「无妄なり。行けばわざわいいあり。利ろしきところなし。」 
「象に曰く、无妄の行くは、窮まるの災いあるなり。」 
----------------------------------------------------

チベット問題はなかなか芳しく無いらしく前回も投稿ダメをもらって
しまったので今回「占題」としては設けなかったのですが、陰陽としては
これだったようです。

「天雷无妄」
「卦  辞」
「无妄。元亨利貞。其匪正有わざわい。不利有攸往。 」

「无妄(むぼう)は、元(おお)いに亨り貞しきに利(よ)ろし。それ正に
あらざるときは(わざわい)あり。往くところあるによろしからず。 」

「彖に曰く、无妄は、剛外より来りて内に主となる。・・」 

--------------

 これは仏教の教えがというよりは転生ラマがそのまま国家元首を兼ねる
政治システムでしょうね、
それが国家運営の上で独立を継続する上で正しくないと云う事のようです。

それと硬直化して「離」(|:|)の政治になってない、
こういったら失礼ですが、これは官僚的的なシステムではありますが、
宗教的価値観に盲従した封建的システムであって統治機構として
近代国家を運営管理できる体制ではなかったと云う事になるようです。

こういう陰陽は国家運営として硬直化して管理できていませんので、

三爻~上爻にかけての「天風女后」(|||||:)
宗教的に内部的には盤石の基盤ではありますが、これは外からのものには
極端に弱い。 したがって

「・・无妄は、剛外より来りて内に主となる。・・」 

外から来た方々にとって変わられるリスクがあるのだとの事。
内弁慶の方々は肝に命じるべきではないでしょうか。


--- 転生ラマを政治と宗教のコアに置いた事が今のチベットの悲劇の
   大本との事。                      -----

「震為雷 五」
主卦「震為雷 」(::|::|)
変卦「沢雷随 」(:||::|)
「震為雷 五」
「五爻   爻辞   震往来厲。億无喪有事。」
「震いて往くも来るも厲(あや)うし。意(はか)りて有事を
 喪(うしな)うことなかれ。」 
「象に曰く、震いて往くも来るも厲うしとは、危行なり。その事中に在り、
 大いに喪(うしな)うことなきなり。」 
-----------------------------------

先程の「无妄 上」と比べるに「変卦」は同じなので「易」が云うには
比較してみよ、とこちらに投げてくれたようです。
この陰陽であればチベットは併呑されずに済んだようです。

なんで「无妄」卦においては行政システムが完全硬直化したかと云うと
これは「転生ラマ」と絶対権威によって硬直化せざるを得なくなるから
と云うことのようです。
これは何を意味するかと云うと先に書いたところの「火山旅」の陰陽
そういう政治システムだったからと云う事になるようです。
この陰陽は我が国がそうだったように「避難民」の暗示でもあり、「災害」
の暗示でもあり、「戦争」の象です。
従って、この転生ラマ法という政治システムが侵略行為に付け入る隙を
与えた一番の原因のようです。

上爻と五爻の違いは云うまでもなく、日本がそうであるように宗教的権威
と政治は分けてしまう事を意味し、政治的に泥を被る人は別に置く
べきであると云う事。
宗教的権威は泥を被るような事は本質的にはできませんので
それでは現実に血を流すような国際社会には対処できないわけです、
あとそれと自由に政治的なものを批判できる体制ですね、そういう事が
重要なファクターになるようです。

そして国を閉ざしたりする事もなく、貿易とともに諸国に情報提供者を置き、
情報収集にこれ努め、「震」たる争乱に常に備える陰陽であったなら
こんな酷い事にはなっていなかったと云う事になるようです。

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