2012年7月31日火曜日

metujin ekikyou 日誌 7月も最後の閑話休題      サブタイトル 易者の行く道「沢天夬 上爻変」




metujin  ekikyou  日誌
7月も最後の閑話休題
サブタイトル 易者の行く道「沢天夬 上爻変」

 ※ 引用は「岩波文庫 易経」より。


五輪も日本勢なかなか不調なようです、
なんとか善戦していただきたいものですね。

もともと metujin は仏教ヲタでありまして、占いの類はどちらかと
いうとあまりいい印象をもってなかったのであります、
占いは「意馬心猿」といわれるように、こころをが未来へいったり
過去へいったりして現実を直視する事を妨げますので、
本来の仏教と云うのはこれを批判するわけです、というか全面禁止ですね。
これを書くと伝統仏教の方々に叱られるかもしれないですが、本来は
そうです。

占いの類のものは苦悩の炎に油を注ぐものですからね。
心の平安を望む者は本来はこころを未来に飛ばしたりはしない、
これをサティ(念) 今ここの心と書きます。(気づき)の とかそういう
修行が今日本に来て教えている上座部の坊さん達のやり方のようです。

現在抱えている現実を直視分析する事から物事の解決を図るのはこれ
全てにおいて出発点でありますので、易を使って解決を図るにしろ
本来は「今ここ」という出発点に戻ってきて、情報収集を図る事が大事
ではないでしょうか。
そして仏教の原点もこれにあるわけです。

この頃は易経にご縁があった関係上、一応は日筮を唸っております。
で、本日何故か「沢天夬 上爻」変が出まして、ん~ と唸ってしまった
わけです。

これはこのブログでも紹介してありますが、幕末の佐久間象山、
江藤新平等の有名な占例の残るものとなります。
ちなみに 象辞としては

「沢天夬 上」
主卦「沢天夬 」(:|||||)
変卦「乾為天 」(||||||)
「沢天夬 上」
「上爻   爻辞   无号。終有凶。」
「号(さけ)ぶこと无かれ。終に凶あり。」
「象に曰く、号(さけ)ぶことなきの凶とは、終に長かるべからざるなり。」
-------------------------------------------------------------------

さすがに日筮とはいえこれは何なんだろう? と思ったわけですが
本日を振り返るにあたり、これは先の山口知事選挙における易への
問いかけに関するものだったようです。

 ---自ブログ引用---
 《2012年7月30日月曜日

  metujin  ekikyou  日誌
 「東電、米国の9倍で購入 吉井議員 LNG価格を指摘」

 「この異常な電力会社の陰陽とはいったい何なんでしょうか。」

 「水天需 二」

 ---中略----

 この卦徳は先の山口県知事選で飯田氏に出されたのと同じですね。
 山本氏当選されたのであれですが

 これは信じていただく必要は無いですが、確認の占で

  metujin が
 「易卦上も山本氏 飯田氏の争いとなったが
  私は山本氏当選としたいと思うがこの見解に対する陰陽は
  如何に 」
 
 「火山旅 三」
 主卦「火山旅 」(|:||::)
 変卦「火地晋 」(|:|:::)
 「火山旅 三」
 「三爻  爻辞  旅焚其次。喪其童僕貞。厲。」
 「旅してその次を焚(や)かれ。その童僕を喪(うしな)う。
  貞しけれども厲(あや)うし。」

 「象に曰く、旅してその次を焚かるとは、またもって傷まし。
  旅をもって下に与す、その義喪(うしな)うなり。 」
 --------------------------------------------

 と易は返してきましたからね、
 ですので変更して飯田氏を推したわけです、
 なので山本氏原発推進に縁のある方なのかどうなのかまだ定かでは
 ありませんが一応今後の運営は気をつけていただきたいと思います。

 易は目先の当落はもとよりその先々の事まで出してきますので、力量不足
 のこちらとしては受けるのが大変です。》

 **** 自ブログ引用ここまで *****

なんじゃ 誤占なのに女々しいとお叱りを受けそうですが、まぁそれは
それとして置いといて。 ^^)
まだ仮説の段階なのでこれ以降のものは小説としてお読み下さい。
それで何故に metujin に軌道修正させたのか疑問に思いましたので
若干の問いかけを「易」にしたわけです。

それで途中を若干端折りますが、要約すると、選挙も一種の戦いですので


  ---自ブログ引用---

  《2011年11月23日水曜日
  metujin ekikyou 日誌 「火天大有 三」「投機と占い」

  「占題」「易経の爻辞に関しては投機やギャンブルに相応する( 師 )
 系の質問に対しては( 易は険を占うべからず )
 と同様の解釈でよいか。」

  「火天大有 三」
  主卦「火天大有」 (|:||||)
  変卦「火沢けい」 (|:|:||)

  「三爻  爻辞   公用亨于天子。小人弗克。」
  「公もって天子に亨(きょう)せらる。小人は克(あた)わず。 」
  「象に曰く、公用て天子に亨(きょう)せらる。小人は害あるなり。 」
  -----------------------------------------------------------------

  ----これが一番の目的のようです。-------

  「風水渙 上」
  主卦「風水渙」 (||::|:)
  変卦「坎為水」 (:|::|:)

  「上爻  爻辞   渙其血。去逖出。无咎。」
  「その血を渙(ち)らし、去りて逖(とお)く出づ。咎なし。 」
  「象に曰く、その血を渙らすとは、害に遠ざかるなり。 」
  ------------------------------------------------------

  これは説明がいりませんね、そのまんまです。》

 **** 自ブログ引用ここまで *****

問いかけ如何によってはこの

 ( 易は険を占うべからず )

に抵触するようなんですね、

ただ今回の「旅 三」のリスクに関してはこの指摘はこの指摘として
私としては温存する考えでおりますので今回山口県知事に当選された
山本氏、
原発その他甘い考えで臨む事の無いようにおねがいしたいと思います。

それで話を戻しますと、要は易の辞をかけた方々はとにかく民衆の流血
を嫌う方々であると云う事。
本物の神仙なのかもしれないですね。
それとしめされたのが、これ以外に

「風火家人 三」
主卦「風火家人」(||:|:|)
変卦「風雷益」 (||:::|)
「三爻  爻辞   家人かく々。悔厲吉。婦子嬉々。終吝。」
「家人かくかくたり。厲(はげ)しきを悔ゆれば吉なり。
 婦子嬉々たれば、終(つい)には吝なり。 」
-------------------------------------------

「象に曰く、家人かくかくたりとは、未だ失なわざるなり。
 婦子嬉々たりとは、家節を失うなり。 」

 **************************************

「--家節を失うなり。 」

要するに博打や争い事に「易」を使えなくしてある理由がこれ。
なので元に戻って

 「象に曰く、公用て天子に亨(きょう)せらる。小人は害あるなり。 」
 -----------------------------------------------------------------

とは云え、過去皇帝とかに仕えた易者さんたちは
どう判断してきたのかと云う疑問があるわけですが、結局は戦争とかに
易を使ってしまうわけですね、そうするとどうなるかと云うと。
今回のテーマであるところの「易者」の行く道

「沢天夬 上」
主卦「沢天夬 」(:|||||)
変卦「乾為天 」(||||||)
「沢天夬 上」
「上爻   爻辞   无号。終有凶。」
「号(さけ)ぶこと无かれ。終に凶あり。」
「象に曰く、号(さけ)ぶことなきの凶とは、終に長かるべからざるなり。」
-------------------------------------------------------------------

だそうです。
当てても易との信頼関係が崩れますし、外したら外したで当然今度は
為政者によって責任を取らされますということで。 ^^)
首ちょんぱ って思わず書いてしまいましたが。 

それでも metujin はしつこいお猿さんですので、嘉右衛門さんは
日清日露戦争当ててますがな と質問したんですね。
そしたらなんて返ってきたかと云うと。


「風火家人 上」
主卦「風火家人」(||:|:|)
変卦「水火既済」(:|:|:|)
「風火家人 上」
「上爻    爻辞    有孚。威如。終吉。」
「孚(まこと)ありて威如たれば、終(つい)に吉なり。」
「象に曰く、威如たるの吉とは、身に反(かえ)るの謂(いい)なり。」
-------------------------------------------------

そりゃ国家存亡、民族の危機の時くらいは手を貸さないでもないが、
やり過ぎたら 「身に反(かえ)る」 ぞ

と反論が来たわけですね、確かにそれはその通りでありまして、結局は
原爆落とされて日本列島に引っ込む事になったのが歴史の証明と
云うことで。
あとこれは易に尋ねる時の易者さんの姿勢とでもいいましょうか
そんなものもあるようです、metujin  は不遜の輩でありますので
そういうのも関係するようです。^^)

ただ易は霊感商法に利用された歴史がありますので、そこいらへんを
どう調整していくかが今後の課題になるのではないでしょうか。
なのでここでも「中の道」「中道」といったものが大事になる
ようです。

----易を民生用として利用される方々は ---

「雷沢帰妹 初」
主卦「雷沢帰妹」(::|:||)
変卦「雷水解 」(::|:|:)
------------------------------
「雷沢帰妹 初」
「初爻   爻辞   帰妹以てい。跛能履。征吉。」
「妹帰に貞をもってす。跛(あしなえ)よく履む。征く時は吉なり。」
「象に曰く、帰妹に貞をもってすとは、恒をもってするなり。
 跛よく履むの吉とは、相承(う)くればなり。」
--------------------------------------

初九は陽剛居下無応、地位が卑しく正応がないということは、帰妹の
際に正夫人として嫁ぐべき身ではない事を意味する。
しかし陽剛の徳すなわち常に変わらぬ貞正の徳があるだけに、
正夫人に随う(てい)(女弟・副妻=介添え役の婦人)として嫁げば、
足なえ---びっこのひとが曲がりなりにも歩行することができるように
、どうにか婦道を尽くして夫に仕える事ができる。従っていけば
吉である。

------------

 これまで書いたように「易」は本来

 「象に曰く、公用て天子に亨(きょう)せらる。小人は害あるなり。 」
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のものであり、我々一般小人の需要に応えるようにはなっていない、
天子用なのに戦争にも使えなくしてある。 ^^)

本当に政治的課題に対してどうすんべかな~ ってのに対応するものの
ようです。
なので初爻たる一般の方々の需要に対してはこういった感じに
ならざるを得ないようです、従ってこれらの事をよく踏まえた上で
使用上といいますかご利用上の注意をよく読んで、

「妹帰に貞をもってす。跛(あしなえ)よく履む。征く時は吉なり。」

と云う事でお願いしますとの事。

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