2013年9月18日水曜日

metujin 易経日誌 「開城工業団地、5か月ぶり操業を再開 」 「山火賁 四」


metujin  易経日誌
「開城工業団地、5か月ぶり操業を再開 」

「山火賁 四」

◇「サブタイトル」
『北朝鮮指導者ノ象「金日成将軍伝説」「白馬翰如」見本。』




---◇「記事引用」

http://news.livedoor.com/article/detail/8071509/

開城工業団地、5か月ぶり操業を再開
読売新聞
読売新聞2013年09月16日20時05分
 
 【ソウル=中川孝之】韓国と北朝鮮の経済協力事業
「開城ケソン工業団地」は16日、5か月ぶりに操業を再開した。
 この日、韓国の進出企業123社のうち、90社が各工場で設備の
試運転を行った。残りの企業も全面再開に向けて順次、稼働を始める。

 韓国統一省によると、同日朝、進出企業の関係者739人が資材を載
せたトラックなどに分乗し、南北軍事境界線を通過して同団地に入った。
北朝鮮側からは、全従業員約5万3000人のうち、約3万2000人が
出勤した。

 南北は同団地の操業再開に続き、今月25日から、3年ぶりの離散
家族再会行事も開催する予定。北朝鮮は、外貨獲得と米国などに向けた
アピールのため、南北関係改善に積極姿勢を見せているとみられる。
朝鮮中央通信は16日、「朝鮮半島の平和を守る我々の意思に変化は
ない」と強調した。


*** 記事引用ここまで ***

---◇「前段」


 このテーマは以前やってあり、時を待つようにと書きましたが早かった
ようですね。

 ---◇「占例引用抜粋」
 http://blog.livedoor.jp/metujin-ekikyou/archives/26285796.html
《《013/4/303:54
 ◇ metujin ekikyou 日誌 ツイッター篇
 《開城工業団地操業停止 韓国側も経済的ダメージ 866億円超》
 「山火賁 四」 》


《《---◇◇ 
 『この爻、易聖高島嘉右衛門さんはどう述べているかと云うと、』

 ◇出典。
 竹中利貞氏訳注 高島嘉右衛門占例集 占例(百四十三)220p~
 ※抜粋引用 

  《ある人が来て某官吏の運気を占ってほしいと言う。よって筮して
  賁の四爻を得た。》

  《六四は陰であって陰の位に居りこれが某官吏である。次長は陽
  であって陽の位に居るので、九三の次長と六四の局長とは陰陽相比
  であって、密着して仕事をしようとしているが、局長は疑いを持って
  いて自分の権威を奪われはしないかと恐れている。》

  《特に六四は九三が接近して密着することを恐れるのは、あたかも
  女子のようである。だから『賁如は如』(ひじょはんじょ)という
  のである。》

  《後にはようやくその心の中を知りあって疑念が解けるであろう
  が、今は疑って無益の心配をするという占である。》

 ※『賁如は如』→『賁如?如』ですが、ソフトによっては表示され
 ないようですので平仮名表示にしてあります。


《---◇
 「これらの占例を軸にして今回の問題を考察すると。」

 ◇北朝鮮側としては、「離為火」たる「金正恩」氏の権威を○された
 というものであり、これは嘉右衛門さんの
 占例が示すものとオーバーラップする。

 今回日本人がインフラ残して朝鮮半島から引き揚げて来たのと同様の
 光景が繰り返された事になる。
 となれば、韓国側が北朝鮮に残してきたインフラを活用しようとする
 ならば、
 当然北朝鮮の政権と連携する時を待つなりしないといけないわけ
 ですから、当然北朝鮮側が反応したところの正恩氏のメンツと
 云うか、権威については敏感に対応配慮すべきではないだろうか。

 どのみち北朝鮮側としては辞を引くまでもなく、これを動かしたい
 わけですから上手に対処配慮して時を待って頂きたい。》

 *** 引用ここまで ***


□ そして今回新たにまた「賁 四」の占例ができたわけですが、
嘉衛門さんの残した占例との整合性に着目頂きたい。

本当は両者連携して仕事をしたがっているのが手に取るように
解るわけです。
正恩氏にしても、あまり長い間働く方々を遊ばせておくわけにもいかない
し、外貨獲得源でありますからね。
まあ確かにここらが我慢の限界といったところでしょうかね。

ただ、彼が国体を代表するメンツというのがありますので、さすがに
そういうものに配慮しない方に落ち度があると云う事で。

次からは同じような事が二度と無いように何かしら、取り決めをしないと
だめでしょうね。為政者の方々は国民を飢えさせないように、
お互い上手にお付き合い願いたい。


---◇「占例 賁 四 」(先に引用したものの原典抜粋引用)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/760557
「国会図書館蔵、高島易断増補版 義の章 コマ番 140- 」
「賁」(合略仮名、当用漢字に無きは修正の後引用)


『「占例」人アリ、来テ某縉紳ノ運気ヲ占ハンコトヲ請フ、乃チ
筮シテ、賁ノ四爻ヲ得足り、

爻辞曰。六四賁如?如。白馬翰如。匪寇婚媾。

断二曰ク、賁ハ離ノ中女、艮ノ小男ト相接遇スルノ卦二シテ、中女
ノ年嵩サナルヲ掩ハンガ為二務メテ容貌ノ粉飾スル者ノ如シ、
故二序卦伝二、賁者飾也ト曰フ、---略--- 』

※※(北朝鮮側の正恩氏はまだ若いですからね、確かに艮の小男であり、
韓国側の女性大統領は「離」の中女でそのままです。)

『今局外ヨリ之ヲ観レバ、四モ三モ同ク賁(カザ)ルモノニシテ、
実力アル二非ズ、』

※※( これもそのままでしょうな。 ^^))

『初爻ヲ杖トシテ登用セントスルハ、白馬二乗テ行カンカ翰アラバ
飛ビテモ行カント思フ者ナリ、之ヲ白馬翰如ト謂フ、 』

※※(白馬というのは、「金日成将軍伝説」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%97%A5%E6%88%90
《「縮地の法を使い、白馬に乗って野山を駆けた」「白頭山を根城に
 して日本軍と戦った」》 

つまりは北朝鮮の指導者の象ともなるわけでありますから、当然
初爻の今迄遊ばせてしまった、開城工業団地にお勤めの方々の職
の為に、と云うのが当てはまるわけです。)

『今ヤ疑ノ為二無益ノ心配ヲ為スノ占ナリト、其後果シテ然りト
聞ケリ、』

※※(そして今回開城工業団地再開と云うことになったと云う事。)

今回時の目安として五ヶ月と云うのが示されたわけですので、
これは易をたしなむ方々の参考になるのではないでしょうか。
この期日関係はテーマによりけりですので、必ずしも月単位と云う
ことは無いと思いますが、一応は目安となるかと思われます。


---◇「白馬翰如」の意味としては、

先に引用したところに書いてありますが、

 http://blog.livedoor.jp/metujin-ekikyou/archives/26285796.html

《「賁」は飾りでもありますからそういう
 「中」を得ない事で何万にもの方々の職(食)をいじったりするのは
 いかがなものか。

 ですので、一番いいのはこれを逆手にとって、正恩氏は「賁」たる
 飾りの地位を作って実際の政治は民主国家の手続きに任せる
 のが一番いいソフトランディングの方法かと思われます。》

 *** 引用ここまで ***

 もう世襲を完全に認めたようなのであれですが、
正恩氏は「賁」の飾りの職席を作った上でそこに座った上で、
民主国家へソフト・ランディングさせるのが一番賢いやり方になる
わけです。

毎度失政の批判を真正面に受けるというのも、「民」の側が批判できない
というのも、国政が前に進まない元でありますから任せるべきは
民主主義の手続きに任せた上で上手な国家運営をして頂きたい。


--◇「閉鎖の原因となった余計な一言対策と○下り。」

「雷水解 三」
主卦「雷水解 」(::|:|:)
変卦「雷風恒 」(::|||:)
「三爻   爻辞   負且乘。致寇至。貞吝。」
「負い且つ乗り、寇(あだ)の至るを致す。貞しくとも吝なり。 」
※ 典拠は「岩波文庫 易経」より、以降引用は同左。

□http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/760548
「国会図書館蔵、高島易断 下経七 27-28」
(合略仮名は修正)「解 六三 」

『---略---
徳ナクシテ高位ヲ犯ス。災害自ラ之ヲ取ル。故二衆心服セズ。自ラ
寇敵ヲ招クモノノ如シ。故二盗来リ之ヲ奪ントス。何ノ久シキコトカ
之アラン。此ノ如クシテ自ラ以テ正トス。何ノ吝カ之二如カン。
蓋シ解ノ時タル。解ヲ行フモノハ君子ナリ。解ヲ受ルモノハ小人ナリ。
然ルニ此爻。解ヲ受クベキモノニシテ。且ツ解ヲ受ルノ位二居ル。
故二寇兵ノ来リ侵シテ。君側ヲ清メントスルヤ。先ズ此爻ヲ除カント
ス。是二於テ遽二狼狽スルモ。何ノ益カ之アランヤ』


□閉鎖の原因となった正恩氏批判の余計な一言と、役員だの○下りだの
といった方が粗○に振る舞うといった韓国が他の国に工場ヲ作った
時によくやるパターンをやってはいけないというのを
ここに書いておきます。

 北朝鮮の方々が敬する対象には当然それなりの礼をもっての
お付き合いが必要だということです。


---◇「もし対策がとられていないようであれば。」

「水雷屯 上」
主卦「水雷屯 」(:|:::|)
変卦「風雷益 」(||:::|)

「上爻   爻辞   乗馬班如。泣血漣如。」
「馬に乗りて班如たり。泣血漣(れん)如たり。」
「象に曰く、泣血漣如たり、何ぞ長かるべけんや。」

□ 「屯」は仕事の卦でもあるのでそれの終わりにして世間目線での
「蒙」ともなれば再停止という線も無きにしろあらず。
ここは世渡り上手になって適正な発言を心がけることが大事では
ないでしょうか。


---◇「これは正恩氏側」

「水雷屯 初」
主卦「水雷屯 」(:|:::|)
変卦「水地比 」(:|::::)
「初爻   爻辞   磐桓。利居貞。利建侯。」
「磐桓(はんかん)たり。貞に居るに利(よ)ろし。侯を建つるに利(よ)
 ろし。 」
「象に曰く、磐桓(はんかん)すといえども、志は正を行うなり。
 貴をもって賤に下る。大いに民を得るなり。

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/760542
典拠 高島嘉右衛門著「国立国会図書館蔵」
高島易断 上経一 屯初 コマ番 75- 」

『---略---
此卦ノ要。只惟忍耐固守ノ。一点ニ在ルノミ 』

□ いちいち数万人もの雇用を停止させるのは北朝鮮の国益には合致
しない、新たなブレーンを登用して工場を停止させずに
上手に乗り切る知恵を得るようにした方が良い。

自国の不敬罪に似たようなものを外国に当てはめるのもできないだ
ろうが、応分のことをしてもらう事ぐらいはできない事もない。


---◇「その我慢と対策ができなかった場合は。」

「雷火豊 上」(::||:|)(|:||:|)
「上爻  爻辞  豊其屋。蔀其家。うかがえば其戸。闃其无人。
 三歳不覿。凶。」
「その屋(おく)を豊いにし、その家に蔀(しとみ)す。
 その戸を闃(うかがう)に、闃(げき)としてそれ人なし。三歳まで
 覿(み)ず。凶なり。」
「象に曰く、その屋を豊いにすとは、天際に翔(かけ)るなり。
 その戸をうかがうに、闃としてそれ人なしとは、自ら蔵(かく)るるなり。」


□ これは政権運営を不安定にする、メンツにこだわって実利を
捨てるのは賢いやり方では無い。
常に対話の道を残した方が良いのであるから、そういう意味においても
対応役員を新たに派遣した方がよい事になるだろう。


---◇「國民ノ職ト食ノ安定ハ為政者ノ務メ。」

「水沢節 三」
主卦「水沢節 」(:|::||)
変卦「水天需 」(:|:|||)
「三爻  爻辞   不節若則嗟若。无咎。」
「節若たらざればすなわち嗟若たり。咎なし。」
「象に曰く、節せざるの嗟きとは、又誰をか咎めん。」

□ 國民の「頤」を預かり満たすのは為政者としての最低限の
務めでありますから、そちらを再優先課題にして頂きたい。
上にも書いていますが、飾りの位を作って就任し実際の批判の受け口は
民に選ばれた代議士になってもらえば良い。

大体金持ち三代続かずというのはオーナーさんとマネージャー一体の
やり方の限界と節目がここにあるのであるから、これを超え
られるかどうかは、お家継続の為の政治的システムを導入できるか
どうかにある。

これも以前から書いているように江戸の大店が採用したような、
番頭政治を取り入れるのが一番いいわけです。


---◇「番頭政治を導入するにあたっては余計な口出しは禁物」

「天山遯 四」
主卦「天山遯 」(||||::)
変卦「風山漸 」(||:|::)
「四爻   爻辞   好遯。君子吉。小人否。」
「好(よ)みすれども遯(のが)る。君子は吉。小人は否(しか)らず。」
「象に曰く、君子は好すれども遯(のが)る。小人は否らざるなり。」

□マネージャーさんの仕事にいちいち口出しするのは良くない、
それだと責任の所在もオーナー側に残るということであるから、
別けた意味がなくなってしまう、
國民の批判も受けてもらうのであるから、基本行司役に徹して任せた
からには余計な口出しを慎む方法が考えられるかと思う。


---◇「選挙制度は適正なものにしておかないと、○ジTVのように。」 

「沢雷随 三」
主卦「沢雷随 」(:||::|)
変卦「沢火革 」(:|||:|)

「三爻  爻辞    係丈夫。失小子。隨有求得。利居貞。」
「丈夫に係れば、小子を失う。隨いて求むること有れば得。
 貞に居るに利(よ)ろし。」
「象に曰く、丈夫に係るとは、志下を舍(す)つるなり。」


三爻が寄りかかっているのは四爻それに媚びれば初爻の方々を失う。
これは○流に傾いて、あろうことか本来のユーザーであるところの方々に
デモまで起こされているような○ジTVが見本。

□番頭さんを選任するにあたっては、選挙によって適正な択び方を
しないと体制そのものが長く続かない。
正恩氏になんでもイエスマンのような方を選んだのでは意味が無い。
民主主義というのは選んだ責任も民意にあるということです。

自分達が選んだ代議士だという意識があれば、これはまた違って
くるようになる。


---◇「使えない為政者の無血革命」

「地火明夷 上」
主卦「地火明夷」(:::|:|)
変卦「山火賁 」(|::|:|)

「上爻  爻辞  不明晦。初登于天。後入于地。」
「明らかならずして晦(くら)し。初めは天に登り、後には地に入る。」
「象に曰く、初めは天に登るとは、四国を照らすなり。
 後には地に入るとは、則(のり)を失うなり。」

「象伝」「はじめは天に登るというのは、その威光が四方の国を照らす
ことである。後には地に入るというのは、正しい法則を取り失うこと
である。」

□ 次のネタで「普仏戦争」の占例をいじっておりますが、
「大統領」から「皇帝」になったナポレオン三世と云う方ががあるわけ
ですが、このタイプにしてはいけない。
選挙ならば定期的に民意を問う事ができて毎度無血革命です。
そうでない場合は、実際の血を流してということですから今の時代
そういう事は適正では無い。

北朝鮮も世襲を認めてしまったのであれば、これは昔の封建的な
王政に実質先祖還りしたわけですので、世襲を願うのであれば、名誉職
を作り実際の政治は選挙に委ねる必要がある。
これは絶対必須の条件です。

どうしてもマネージャーたる政治の仕事がしたいのであれば今の代で
終わる覚悟をもってないといけない。
今の時代は両取りという事ははっきりいって無理です。批判がなければ
諸々遅れていきますしね。



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